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2020年7月 7日 (火)

都知事選で賢明な選択をした東京都民

7月5日投開票の【東京都知事選】は現職の小池百合子知事(67)が次点の元日本弁護士連合会会長で2度の都知事選立候補の経歴を持つ宇都宮健児氏に282万7000票の大差をつけて圧勝した。

主要な立候補者の得票数は、【当選】小池百合子氏 366万1371票、【次点】 宇都宮賢二氏4万4151票、【3位】 山本太郎氏(れいわ新選組) 65万7277票、【4位】 小野泰輔氏(前熊本県副知事) 61万2530票

小池知事は4年前の2016年7月の都知事選では衆院議員を辞職して所属していた自民党東京都連に反旗を翻す形で退路を断って立候補した。その計算し尽くされた【潔さ】は多くの女性都民の共感を得て、【百合子フィーバー】を起こした結果、自民党公認で岩手県知事と民間議員の総務大臣経験者の増田寛也氏に11万9000票の大差をつけて当選した。

都議会に権力基盤を持たなかった小池知事は当選後に【都民ファーストの会】という地域政党を立ち上げ、代表に就任した。2017年7月の東京都議会議員選挙において【都民ファーストの会】は一大旋風を起こし、東京都議会の定数127議席中【都民ファーストの会】は55議席を獲得し、第1党に躍り出た。

東京都議会の第1党であった自民党の改選前議席は57議席であったが東京都議会を一部の自民党のベテラン議員が壟断していたという非難を受けて都議会自民党都議には選挙期間中逆風が吹き、獲得議席は23議席と激減して都議会自民党は少数野党に転落した。

小池知事は【都民ファーストの会】と【公明党】の支持を得て都政の運営を行っているが【都民ファーストの会】の所属都議は大半が素人で小池知事を支え切れてはいない。

今回の都知事選で小池知事が圧勝した原因の一つは【コロナウイルス禍】である。東京都民の最大公約数の望みはは新知事には【コロナウイルスの感染拡大】を防止してもらいたいのである。それができると淡い期待を掛けざるを得ない候補者は約3カ月間【コロナウイルス禍】に向きあってきた「小池知事が適任」という選択をせざるを得なかったというべきなのであろう。

最も小池知事の勝利の最大の要因は自民党が候補者を擁立しなかったことである。候補者を擁立してたとえ自民党が推薦なり公認した候補者が当選しても都議会の少数与党の自民党の知事は全て提案事項に反対されて政策が実行されえない可能性が高く、将来に禍根を残すことになるので候補者の擁立は得策ではないという判断を自民党首脳部は行ったのであろう。

今回3度目の立候補でまたしても次点となった人権派弁護士という評価を得ている宇都宮氏は2016年の都知事選挙の時よりも票数を14万票減らした。宇都宮氏の支持母体は政党で言えば【立憲民主党】と【共産党】であるがその支持母体の有権者でさえ今回の知事選の投票の基準を社会正義の実現よりも目先の生活の安定に軸足を移したのである。

地方自治体の首長の選挙では有権者の大半が求めているのは【日常生活の安定】なのである。 今回の都知事選では東京都民は賢明な選択をとりあえずしたと言うことになろう。 再選された小池知事が今後、都民が評価するような都政を実行できるかということとは別の次元である。 (おわり)

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