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2020年6月 2日 (火)

コロナ禍と民衆の暴動によって窮地に追い込まれたトランプ大統領

米国の【新型コロナウイルス】の被害は、6月1日の時点で感染者数は180万9106人、死者数は10万4381人で、米国は世界の感染者の28%、死者数の27%を占めている。感染者数は5月26日~6月1日からの7日間で13万0259人、1日平均1万8612人増え、死者数は7日間で6187人、1日平均884人増えている。新規感染者数と死者数の増加のペースは下がったものの米国は州によっては【新型コロナウイルス感染】拡大が収束に向かっているとは言い難い状況が続いている。

米国を【新型コロナウイルス感染】の大国にしてしまった原因は,米国では地方政府(州政府)の権限が強いことと、トランプ大統領がコロナウイルスの感染の深刻さを理解できなかったことにある。

【新型コロナウイルス感染】拡大を阻止するために中国や欧州の感染被害の大きい国々は感染者多い地域の【都市封鎖】(ロックダウン)を最初に行い、その後、封鎖を全土に拡大していった。ところが米国は内政の権限は州政府に与えられているので州によって対応は分かれ、都市封鎖は行われず【自宅待機】となったがそれでも全人口の92%に限定された。米国の対応の遅れと対応が徹底できなかった原因は【コロナウイルス】に関するトランプ大統領の発言が原因である。

コロナ感染がまだ拡大していない初期段階でトランプ大統領は、「(コロナウイルスは)ある日いきなり消えるよ。奇跡のように消えてなくなる。」と発言したり。3月中旬には【【新型コロナウイルス】はどうやら4月には理論上消え、奇跡のように消えるらしい。本当だといいな。」と一国の指導者としては根拠のない無責任な発言を繰り返していた。この結果、与党共和党所属の知事は大統領を見習ってコロナウイルス対策に後ろ向きであった。人口100万人につき一人以上の死者が出ると米国各州は【自宅待機令】を発令することになったが共和党の知事の州は発令するのにのに6日、野党民主党の知事の州は2.5日であった。

5月の第2週に入ると経済活動を段階的に再開させる州が現れたがその間にも【新型コロナウイルス】の拡大は続いていた。一向に感染拡大が収束せず、多くの国民はストレスをため込んでいた。そのような状況下で5月25日に中西部のミネソタ州ミネアポリス市近郊で白人警官が黒人のジョージ・フロイド氏を逮捕する際に膝で首を地面に押し付け、その後死亡した事件が起こった。この事件を契機に白人警官に対して公正な裁判が実施されることを要求する抗議運動が起こり、その動きは全米の数10の主要都市に拡大している。

この抗議運動は【コロナウイルス感染拡大の影響によって職を失った人々の不満のはけ口となり、抗議運動が小売店などなどに陳列されている商品の略奪運動に変質している。暴動が起こっていることによりこの処理を誤ると米国経済の回復は長引き、黒人を敵に回したことによりトランプ大統領の再選は見通しが立たなくなった。   (おわり)

 

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