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2020年6月15日 (月)

米国のコロナウイルス感染者再び増加に転じる

3月末に米国では大多数の州で【新型コロナウイルス】の感染拡大を抑制するために【外出禁止令】が発動され、禁止令に違反する一般市民の中には逮捕された者もいた。にも拘らず4月に入ってからの一日当たりの新規感染者は、最小が4月27日の2万2476人、最大が4月24日の3万6291人で、3万人を超えた日は4月上旬が7日、中旬が3日、下旬が3日であった。

ところが【外出禁止令】の発動によって4月の米国の失業者数は2060万人に達し、1月と2月の失業率が3%台であったのが4月には14%に跳ね上がった。この失業率の高騰に慌てたのがトランプ政権である。トランプ大統領の選挙公約が【雇用を増やす】であったからだ。

米国経済を牽引しているのは【カリフォルニア州】に集積している【IT産業】と【テキサス州】の経済を支えている【石油産業】であることから【カリフォルニア州】と【テキサス州】のGDPは世界の【GDP国家ランキング】では【地方政府】でありながら世界9位と11位にランクインする。

【カリフォルニア州】と【テキサス州】は【新型コロナウイルス】の感染拡大が収束していないのに経済活動の再開を優先させるために【外出禁止令】を一部緩和して5月の第2週から一部の店舗の再開を認めた。

米国の新規感染者数の増加には規則性があって月曜日から水曜日は新規感染者数が減少し、木曜日から土曜日には増加し、日曜日には減少する。筆者の想像であるが週末の2日間は人との接触が少ないために感染するリスクが低下し、それが新規感染者減の要因ではなかろうかと思っている。

5月第4週(5月18~24日)以降、新規感染者の1日当たりの増加数が2万5千人を超えたのは5月第4週が1日、第5週が0日、6月第1週が1日、先週は2日であった。

【ロイター】の集計によれば6月第1週(6月1~7日)の米国西部のアリゾナ州、ユタ州、ニューメキシコ州の新規感染者数は5月第5週(5月25=31日)に比べて40%以上急増し、南部のフロリダ州、アーカンソー州、サウスカロライナ州、ノースカロライナ州では前週比で30%を超えている。テキサス州とアリゾナ州では入院患者が激増し医療崩壊のリスクが高まっている。

この新規感染者激増の原因の一つは【PCR検査】の増加であるがもう一つの大きな原因についてある専門家は「先進国で唯一【新型コロナウイルス】の感染を制御できるまでに感染者数を減らす前に経済活動を再開させたことである」と指摘している。

現在、米国では5月25日に警察官によって拘束死をさせられた黒人男性のフロイド氏の裁判の公平性と警察の改革を求めて全米各地でデモが行われている。デモの影響によって更なる感染拡大の可能性が高まっている。デモの影響が新規感染者数に反映されるのは6月第2週からである。

ところで、黒人の怒りの矛先はいずれトランプ大統領に向けられることになる。現在、米国在住の黒人は米国の人口の13.5%の約4000万人。2008年と2012年の大統領選挙でオバマ大統領に投票した黒人は黒人の65%、2016年の大統領選でヒラリー・クリントン氏に投票したのは黒人の60%であった。黒人の投票率が65%を超えればトランプ大統領の再選は難しいと予測されている。   (おわり)

 

 

 

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