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2020年5月12日 (火)

新型コロナウイルス感染拡大に翻弄される自動車産業

持ち分法適用会社として【スバル】をグループ企業に含めて、実質的に2019年度の世界販売台数が世界NO1となった【トヨタ】は2月26日、2020年3月期第3四半期(2019年4月1日~12月末 9カ月)の決算内容を発表した。

【売上高】は前年同期比1.6%の3540億円増の22兆8301億円、【営業利益】は前年同期比6.2%の1206億円増の2兆0587億8300万円、当期【純利益】は前年同期比41.4%の5897億円増の2兆0130億円。9カ月の【売上高】と【営業利益】としては史上最高である。

【トヨタ】単体の2020年3月期(2019年4月~2020年3月)の世界販売台数は前年同期比0.9%減の945万5868台、第4四半期(2020年1月1日~3月31日)の世界販売台数は前年同期比11.7%減の206万498台であるから第4四半期の販売台数減が【トヨタ】の世界販売台数前年割れの原因となった。

【トヨタ】の主力市場は米国、中国と日本で2019年の米国販売台数は238万台、中国が162万台そして日本が132万台。2020年の第1四半期(1~3月)の米国販売台数は前年比8.8%減の49万5747台で昨年同期より4万7600台減少したがこの原因はコロナウイルス感染拡大の影響よりも米国の販売代理店への【インセンティブ(販売奨励金)】を減額したしたことが主たる原因である。何故なら米国の都市封鎖は3月中旬から開始されたからである。

コロナウイルス感染拡大の影響で販売台数が激減したのが中国市場である。【トヨタ】の今年2月の販売台数は昨年同月比70.2%減の2万3809台、3月が15.9%減の10万1800台でこれら2カ月で10万1000台昨年同期より減っている。

中国での販売激減は【日産】と【ホンダ】も同様で日産の2月の販売台数は前年同月比80.3%減の15111台、3月が44.9%減の7万3297台、【ホンダ】の販売台数減少はさらに深刻で2月が前年同月比85.1%減の1万1288台、3月が50.8%減の6万0441台であった。

中国市場での販売台数の大激減の被害は日本メーカー以上に米国メーカー、ドイツメーカーと韓国メーカーに及んでいる。中国市場でここ数年年間400万台以上を販売しているドイツの【VW】(フォルクスワーゲン)も中国と本拠地欧州でコロナウイル感染拡大の打撃を被って今年の第1四半期のVWの世界販売台数は昨年同期より59万台減少した。

今年の第2四半期(4~6月)の販売台数は3月中旬から都市封鎖を実施した欧州と米国で激減することは必定で米国と中国への依存度が高い【日産】は経営難に陥るリスクが高まったことになる。   (おわり)

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