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2020年3月 5日 (木)

中道穏健派のジョー・バイデン前副大統領と急進左派のバーニー・サンダース上院議員の闘いとなった民主党予備選

今年の11月に行われる米国大統領選挙ほど世界各国の首脳にとって関心を持たざるを得ない米国大統領選挙は歴史上なかったであろう。というのはトランプ大統領が再選されるような事態となれば米国の国益という名を借りたトランプ大統領の恫喝を交えた一方的な要求に各国の首脳は悩まされることになるからだ。

【米国大統領選挙】の仕組みは複雑で、他国民にとっては理解するのに骨が折れる。まず、野党(今回は民主党)は2月初旬の【アイオワ州の党員集会】を皮切りに野党の大統領候補決定する【予備選挙・党員集会】を各州で実施することになる。予備選挙は各州に割り当てられている【誓約代議員】の争奪戦である。【代議員】は7月に開催される民主党全国大会で投票して大統領候補を決定する役割を担っているが代議員は自分の意思で投票することはできない。予備選挙の段階で投票する候補者を指定されていて【誓約代議員】と呼ばれている。その総数は3978人で、その過半数の1991人の【誓約代議員】を獲得した候補者が民主党の大統領選の候補者となる。【代議員】は予備選で15%以上獲得した候補者の得票率に応じて配分される。

予備選が集中する2月下旬か三月初旬の火曜日は【スーパーチューズデイ】と呼ばれているが今年は14州で予備選が行われてた3月3日が【スーパーチューズデイ】であった。【スーパーチューズデイ】に先立つ【アイオワ州】、【ニューハンプシャー州】、【ネバダ州】、【サウスカロライナ州】の予備選・党員集会で支持率が低迷し、一時は撤退を噂されていた【ジョー・バイデン氏】は10州で勝利して、一躍、民主党の有力な大統領選候補者に躍り出た。

【スーパ―チューズデイ】でバイデン氏が勝利を収めた州と【誓約代議員数】は以下の通り:①【バージニア州】(99人)、②【アラバマ州】(52人》、③【ノースカロライナ州】《110人)、④【ミネソタ州】(75人)、⑤【テネシー州】《64人》、⑥【アーカンソー州】(31人)、⑦【メイン州】(24人)、⑧【オクラホマ】(37人)、⑨【マサチューセッツ州】(91人)、⑩テキサス州(228人)。

サンダース氏が勝利を収めた州と代議員数は以下の通り:①【バーモント州】(16人)、②【コロラド州】(67人)、③【ユタ州】(29人)。

最大の票田【カリフォルニア州】(415人)はサンダース氏の勝利が確実視されているが現時点(3月5日20時)では確定していない。【スーパーチューズデイ】で【バイデン氏】が獲得した代議員数は433人、【サンダース氏】は388人であった。

米国民は伝統的に共産主義や急進的な社会主義に拒否反応を示す傾向にある。【バイデン氏】の支持率が低迷したために民主党中道穏健派は危機感を抱いて一本化を図り、ピーター・ブデイジェッツ氏とエイミー・クロブシャー氏は予備選から撤退し、バイデン氏の支持に回った。バイデン氏はオバマ大統領時代に副大統領を務めた。【スーパーチューズデイ】でアフリカ系住民の多い南部諸州(アラバマ、オクラホマ、アーカンソー)で勝利したのは言わば【オバマ前大統領】の遺産を受け継いだことになるかもしれない。

【ウオール・ストリート(金融街)】はサンダース大統領の誕生に強い警戒感を持っていたがバイデン氏の大躍進を歓迎して昨日の【ダウ平均株価】は史上2番目の1173ドルという大幅な値上がりをした。   (おわり)

 

 

 

 

 

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