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2020年3月22日 (日)

欧米でのさらなる新型コロナウイルス感染拡大は2020年の世界の経済成長率を大幅に下げるリスクをもたらす。

【新型コロナウイルス】感染の被害拡大の舞台は発生地中国から欧州と米国に移動した感がある。3月21日正午時点での欧米の被害状況は、【イタリア】が【感染者数】4万7021人、死亡者4032人、【スペイン】が【感染者数】2万1500人、【死亡者数】1093人、【米国】が【感染者数】18563人、【死亡者数】227人、【ドイツ】が1万3957人と31人、【フランス】が1万2612人と450人、【英国】が3269人と102人、【スイス】が4812人と48人である。それに対して中国に次いで2番目に感染者が確認された日本の【感染者数】は1007人、【死亡者数】は35人と被害は軽微である。

欧米での【感染拡大】の影響は経済活動にまで波及し、【米国】では米国自動車メーカー3社の国内工場の稼働が3月に入って停止され、米国内に製造拠点を持つ日系メーカー4社(トヨタ、日産、ホンダ、スバル)も米国メーカーに倣っている。日本のビッグ3(トスウジツ前にホンダ)の中で昨年より業績不振が続いている【日産】は英国工場の操業を一時停止し、スペインでは約3000人の労働者を一時解雇すると数日前に発表した。

現在、世界の自動車関連産業の推進役を務めているのは日本メーカーである。2018年の世界の自動車生産台数は9570万台で日本メーカー10社の世界生産台数は2960万台で、全生産台数の30.93%を占めている。2018年の【日本メーカー】の日本国内の生産台数は約923万7000台、米国や中国、メキシコ、インド、タイなどでの海外生産台数は1946万7000台であった、

2018年の日本国内での自動車関連産業に就業している就業人口は約546万人で2018年の日本国内の全就業者6664万人の8.2%該当する。同年の【自動車製造品】の出荷額は60.7兆円でこの数値は全製造業の出荷額の総額319兆1667億円の19.0%を占めている。

【国内の就業人口】546万人の内訳は、【製造部門】が88万人、【利用部門】(運送業など)269万49000人、【関連部門】が34万9000人、【資材部門】が50万9000人、【販売・整備部門¥が103万1000人。

世界で日本の自動車メーカーの恩恵を受けている雇用者数は1100万人を超えていて、米国でのトヨタ関連の雇用者数だけでも150万人を上回っている。米国内で日本の自動車メーカーの雇用への貢献度が高いためにトランプ政権も日本車への輸出関税をたやすくは引き上げられないのである。

米国での【新型コロナウイルス】感染者数はこれからも増え続けることは確実で、米国の今年の第2四半期(4~6月)の経済成長率は近年稀にみる低成長率に陥ると予測されているがそれを回避する実効性のある経済政策をトランプ政権が実行できるかに世界経済の命運がかかっている。トランプ政権がそれに失敗すればトランプ大統領の再選は水泡に帰すであろうし、日本経済もその余波を受けてマイナス成長となる可能性大である。   (おわり)

 

 

 

 

 

 

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