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2020年3月20日 (金)

現実味を帯びてきた東京五輪開催延期

フランスの通信社【AFP】がまとめた【新型コロナウイルス】の感染者と死亡者の統計によると、日本時間3月20日午前4時現在での【新型コロナウイルス】感染者数は158カ国・地域で23万2680人に達し、うち9827人が死亡している。3月18日午前4時以降、世界全体で新たに1403人の死亡、2万3701人の感染が確認された。【新型コロナウイルス】の感染は益々勢いを増している。

【新型コロナウイルス】発祥の地中国では香港とマカオを除く中国本土の感染者は8万0928人、うち3245人が死亡、7万4200人が回復。新たに発表させた感染者は34人、死者は8人であった。

中国以外で【新型コロナウイルス】の被害が多い国は【イタリア】(死亡3405人、感染者4万035人)、【イラン】(死亡1284人、感染1万8407人)、【スペイン】(死亡767人、感染1万7147人)と【フランス】(死亡372人、感染1万0995人)である。

[新型コロナウイルス】の大流行によって世界各地でトイレットペーパーやパスタのパニック買いが起こっていると報じられているが、3月17日に外出や移動を厳しく制限する措置が導入されたフランスでは全国各地で主食のバゲット不足を心配した人々がパン屋に押し掛け、長蛇の列が出来ているとAFPは配信している。

ところで、今後,最も感染拡大が懸念されているのは米国である。トランプ大統領が【新型コロナウイルス】の恐ろしさを全く理解できずに対応が遅れた米国では急速に【新型コロナウイルス】の感染が拡大している。米疾病対策センター(CDC)の発表によれば、3月17日夕刻の時点の米国の【新型コロナウイルス感染者数】は7087人、死者は97人。前日から1日で感染者は2818人増加している。

米国で感染者が最も多いのがニューヨーク州で2382人、そのうちニュ-ヨーク市は1871人で17日の814人から一日で1067人増えた。いずれニューヨーク市民に外出禁止令が出されるであろう、米国では感染者が2番目に多い【カリフォルニア州】(900人超)は3月19日に約4000万人の州民全員に対して必要以外(食料品の買い出しや通院)の外出は控えて自宅に留まるように命じた。

欧州と米国で今後更なる【新型ウイルス】感染拡大が続くならば東京五輪の開催は難しくなるであろう。IOCは開催を主張しているがIOCは開催の延期や中止を避けたい事情があるからである。米国での五輪大会のテレビ放映を独占しているの米国3大テレビネットワークの一つ【NBC】(National Broadcasting Company 全国放送会社)である。【NBC】は2014年冬季大会のソチ五輪から2020年夏季の東京大会のテレビ放映権を43億8000万ドル(4680億円)を支払ってIOCと契約を完了している。東京大会が延期や中止となればIOCはNBCへ放映料の一部を返金する義務が生じると思われる。国際的に著名な大手企業のスポンサー料も一部を返金する義務が生じるであろう。IOCにとって多額の返金は財政上痛手なのである。IOCとしては万難を排して東京五輪開催に漕ぎつけたいのであるが参加選手の生命を危険に晒すリスクに配慮すればIOCにとっても悩ましい問題ではある。   (おわり)

 

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