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2020年2月22日 (土)

激化している自民党内の権力闘争

英国の歴史家、思想家にして政治家であったジョン・アクトン卿は1887年4月5日付の英国国教会のマンダル・クライタン・ロンドン教区司教宛の手紙の中で「権力は腐敗する傾向にある。絶対権力は絶対的に腐敗する。されど民衆はさらに腐敗する。」と記している。

安倍晋三首相が2012年12月下旬に首相に返り咲いて以来7年2カ月の歳月が流れた。戦後に誕生した首相の中で安倍首相は最長の在任期間を誇っているが在任期間が長ければ長いほど権力者は腐敗し、権力者を取り巻く民衆はそれ以上に腐敗するのである。その好例が安倍首相が主催した数回の【桜を見る会】である。民衆は権力者に群がり、その利益の一部を享受する。

【桜を見る会】を巡る安倍首相の公私混同問題を国会で最初に取り上げたのは共産党の宮本徹衆院議員(48)(比例東京)で、昨年の5月13日の衆院【決算行政監視委員会】で【桜を見る会】の予算と決算を追求した。だがその追及をマスメディアは取り上げず不発に終わった。しかしながら11月8日に共産党の田村智子参院議員(54)が参院予算委員会で再び【桜を見る会】の疑惑を追及した。マスメディアも連日この疑惑を報じたため安倍首相は窮地に陥り、内閣支持率も下落することになった。

安倍首相が【桜を見る会】の疑惑で窮地に立たされた背景には安倍首相と菅義偉官房長官との間に【すきま風】が吹き出したしたために官房長官サイドが情報をリークしたという憶測が永田町では広まっている。それに対して菅官房長官が昨年9月の内閣改造で腹心の菅原一秀衆院議員と親密な関係にあると噂されている河井克行衆院議員を経産相と法相に就任させたが2人の閣僚は【公職選挙法】に抵触する疑いをマスメディアから指摘され、2人の閣僚は短期間で辞任を余儀なくされた。2人の閣僚の辞任の背景には首相官邸サイドからのリーク説が囁かれている。菅官房長官の政治的な影響力を殺ぐためである。

その後、【統合型リゾート】(IR)事業を巡る贈収賄容疑で秋元司前【IR担当】副大臣が逮捕されたり自民党には逆風が吹き荒れていた。このIR汚職事件に関する情報を提供したのも官邸サイドであると言われている。

昨年の後半に起きた自民党がダメージを受けた政治的な事件は安倍首相・麻生太郎財務相対二階俊博自民党幹事長・菅官房長官の権力闘争なのである。【桜を見る会】の問題が一向に収束する気配を見せないのは菅官房長官に恩義を感じている一部官僚がリークを続けているからだと噂されている。自民党内の権力争いの終焉は予測困難である。   (おわり)

 

 

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