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2020年1月18日 (土)

辛うじて前年を上回った2019年の訪日外国人旅行客数

【政府観光局】(JNTO)は1月17日、2019年通年の【訪日外国人旅行客数】(訪日外客数)を発表したが前年比2.2%増の3188万2100人であった。オリンピックイヤーの今年の【訪日外客数】の目標を政府は4000万人としていたが目標達成は微妙になってきた。世界経済が減速傾向にあり、米・イランの緊張関係も緩和される見通しが立っていないからである。

2019年の【訪日外客数】の伸び率が鈍化した最大の原因は、韓国人訪日旅客数の激減である。2018年の韓国人旅客数は753万8952人であったが2019年には概数558万4600人と約195万4300人前年より減少している。韓国人旅客数の大幅減の主たる要因は日韓関係の悪化であるが韓国経済の悪化も要因の一つに挙げるべきであろう。21世紀に入っての韓国経済の急成長の推進役は【サムスン電子】と【現代自動車】であったが【サムスン電子】のスマホの中国市場での占有率は数年前までは17%を占めていたが昨年は1%にまで急降下し、【現代自動車グループ】も中国市場では昨年の工場出荷台数が100万7900台と前年の118万0500台より17万2600台減っている。スマホでも自動車でも中国製品の品質が向上して中国での韓国製品の需要が減退したのである。

韓国人旅客数の大幅減少にもかかわらず、2019年の【訪日外客数】が3188万2100人で前年を69万0200人上回ったのは韓国以外の【訪日外客数】の多い他の19市場で全て外客数が前年より増えたからである。増加数の【ベスト3】は①中国 121万4300人、②米国 19万7500人、③タイ18万4800人である。その他10万人を超えたのは台湾(13万3400人)、フィリピン(10万9000人)、ベトナム10万6000人である。

【訪日外客数】の地域別シェアは【東アジア】(中国、韓国、台湾、香港)が2018年の73.4%から2019年は70.1%に下がった。【東南アジア+インド】(タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン。ベトナム)が11.2%から12.6%へ上昇、【豪・欧米】も11.6%から13%へ上昇した。

【東アジア】の台湾(人口2359万人)と香港(749万人)からの訪日旅客数の増加は今後、多くは期待できない.。というのは台湾の昨年の訪日旅客数は489万人、香港は229万人と人口比で【訪日旅客数】の比率が異常に高いからだ。

今後、誘客に力を入れるべき地域は経済発展が見込め【東南アジア】の中でも人口の多いフィリピン(1億0660万人)、インドネシア(2億6418万人)、ベトナム(9458万人)であろう。   (おわり)

 

 

 

 

 

 

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