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2019年12月20日 (金)

不祥事が頻発する安倍内閣

東京地方検察庁特別捜査部(東京地検特捜部)は12月19日、秋元司衆議院議員(東京15区)(48)の東京都江東区の地元事務所と衆議院議員会館(千代田区永田町)の事務所を家宅捜査した。東京地検は、この家宅捜査以前に中国広東省深圳市に本社があるネットカジノ企業が海外から無届で日本に約数百万円の現金を持ち込んだとする外為法(外国為替法)違反事件に関して秋元議員に事情聴取を実施している。

秋元議員は当選3回で2017年8月~2019年9月まで内閣府副大臣、衆議院内閣委員会委員長としてIR担当であった。【IR】とは「Integrated Resort」(統合型リゾート)の略称で、カジノを中心にホテル、国際会議場、ショッピンモールなどを併設する施設である。2016年12月に【IR推進法】が、2018年7月には【IR実施法】が成立し、【IR】誘致運動が激化している。現在【IR誘致】に名乗りを上げているのは東京都、千葉県、神奈川県(横浜市)、愛知県、大阪府、和歌山県、長崎県の7自治体である。

秋元議員は【IR誘致】に熱心で、中国系の企業と組んで沖縄県と北海道での【IR】建設計画に深く関わっていた。幸か不幸か秋元議員が参画したと思われるIR誘致計画はとん挫した。その計画推進の過程で秋元議員側に中国系企業から現金が渡ったと東京地検特捜部は推測していると思われるのである。【外為法違反】を突破口として【東京地検特捜部】は職務権限のあった秋元議員を贈収賄容疑で立件しようとしているのであろう。もし、秋元議員が逮捕されるような事態となれば安倍内閣には大きなダメージとなり安倍首相の退陣の引き金になりかねない。

マスメディアの12月に実施された世論調査では【次期首相に相応しいのは誰か?】という設問の回答で、トップに浮上したのは安倍首相の天敵とマスメディアから見做されていると言われている石破茂元自民党幹事長である。経済界に対するロイター通信のアンケート調査でも石破氏が17%の支持を集め、安倍首相は16%の僅差ではあるが2位に後退している。自民党内でも安倍首相の4選の芽は摘まれたという空気が蔓延し始めているという。

万が一、秋元議員の逮捕という不測の状況が生まれれば、来年の1月に開会される通常国会で【桜を見る会】の問題が再燃し、安倍首相はレイムダック(死に体)化するのは必定であろう。

次期首相の最有力候補に急浮上してきた石破茂氏は故田中角栄首相の【最後の高弟】と呼ばれ、現在の日本の政界では有数の政策通である。そのために自民党地方支部からの講演の依頼が多く、地方議員の間では安倍首相を凌ぐ人気であると言われている。安倍首相が【桜を見る会】の私物化へ傾斜していったのは石破氏への敵愾心からという穿った見解がある。安倍首相の【後援会】は石破氏に対抗することを目的に総裁選で地方党員票の獲得のために地方党員の招待客数を急増させていったのであろう。   (おわり)

 

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