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2019年9月16日 (月)

韓国に対する経済制裁の大義名分を得た日本政府

輸出依存率が37.86%と先進国の中ではドイツに次ぐ輸出主導型国家である【韓国】に経済の変調が表れ出したのが2018年第4四半期(10~12月)からである。第3四半期の最後の月の9月の韓国の【貿易黒字額】は96億1000万ドル、第4四半期の最初の月の10月の【貿易黒字額】は64億1000万ドル、11月が47億7000万ドル、12月が43億4000万ドルである。2018年の韓国の月別平均の【貿易黒字額】は59億ドルであるから11月から輸出の伸び率が前年同月比で鈍化したことが明白である。

この傾向は2019年に入ると一層鮮明になり、2019年1月の輸出の前年同月比の伸び率はマイナス5.8%で、【貿易額】は463億5000。【輸入額】は前年同月比1.7%減の450億2000万ドルであったことから【貿易黒字】は13億3000万ドルで、【昨年の月額平均の貿易黒字】(59億ドル)の約22%という大幅減少であった。

その結果、2019年上半期(1~6月)の輸出額は前年同期比8.5%減の2713億3600万ドルで、金額にして253億3600万ドル減少した。【輸入額】は2521億3500万ドルであるから19年上半期の【貿易黒字額】は192億0100万ドル。2018年【上半期】の輸出額は2966億7200万ドル、【輸入額】は2655億7800万ドルであるから【貿易黒字】は310億9400万ドルであった。今年の上半期の【貿易黒字額】は昨年同期比で118億9500万ドル減ったことになる。韓国にとって最大の輸出国である中国への同期の輸出額は657億3800万ドルで、前年同期比で17.0%、金額にして133億8000万ドル減った。この傾向は7,8月にも続いている。

【輸出減】と【貿易黒字】の減少という傾向は第3四半期(7~9月)に入っても改善される兆候は見られない。7月の輸出額は前年同月比で11.0%減の461億3600万ドル、輸入は前年同期比で2.7%減って437億4000万ドルであるから【貿易黒字額】は24億4000万ドル、昨年の7月の貿易黒字額は68億6000万ドルであるから前年同月比で44億2000万ドルの減少、8月の輸出は前年同月比13.3%減の442億70000万ドル、輸入が425億ドルであるから8月の【貿易黒字】は17億ドル、昨年同月の【貿易黒字】は68億3000万ドルであるから昨年同月比で51億3000万ドル減少している。7・8月・2カ月の貿易黒字の減少額は昨年比で95億5000万ドルである。

今年度の韓国の輸出額の目標は6000億ドルであったが1~8月までの輸出額の累計は3616億7200万ドルであるから当初の目標達成はかなり難しくなった。2018年の【貿易黒字額】は699億9700万ドルであったが今年1~8月の累計【貿易黒字】が699億9700万ドルであるから今年の【貿易黒字額】は昨年より300億ドルは減るであろう。

ところで、9月10に韓国にとっては真に都合が悪いニュースが世界を駆け巡った。そのニュースというのは「世界貿易機構(WTO)の上級委員会が韓国が日本製の船舶向けの空気圧送伝送用バルブに課していた11~22%の反ダンピング関税をWTO協定違反であるという判定を下した」という内容である。

この判定の結果、WTOは韓国に反ダンピング関税の撤廃を勧告した。30日以内にこの判定は公式に決定し、日本はWTOの手続きに従って韓国政府に【反ダンピング関税】の撤廃を要請することになる。だが韓国は日本の要請を無視して時間稼ぎをする可能性が高い。来年4月の総選挙までは韓国政府は【反ダンピング関税】撤廃に応じることはないであろう。WTOの勧告に従えば韓国政府は日本に対して弱腰であると国民は反発して与党の支持率が急落するリスクに晒されるからである。

日本は【WTO】という国際機関のお墨付きを得たことによって韓国に対する制裁を実施する大義名分を得たことになる。日本は韓国に対して同じ悩みを抱える【EU】と歩調合せて韓国政府に経済制裁の圧力をかけ続ければいいのである。   (おわり)

 

 

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