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2019年7月 4日 (木)

日本政府トランプ大統領流の韓国への輸出規制強化を発動

日本政府は7月4日午前0時から韓国に対する半導体や有機ELパネル製造に使用される【フッ化ポリイミド】、【レジスト】、高純度の【フッ化水素】の韓国への輸出規制の強化を開始した。

韓国への【輸出規制】は2段階で強化される。第一段階は【フッ化ポリイミド】、【レジスト】、【フッ化水素】の3品目で個別の審査や許可が必要となる。第二段階は、8月までに韓国を安全保障上の友好国である「ホワイト国」の指定からはずす。

ところで、日本の輸出規制を受けた韓国の【韓国貿易協会】の資料によれば、テレビ、スマートフォーン用の【有機ELパネル】などに使用される【フッ化ポリイミド】の今年1~5月の日本からの輸入額は1214万ドル(約13億円)で同期の全輸入額の93.7%を占めている。日本の主な製造メーカーは年商約5000億円の【JRS】(東京、旧社名日本合成ゴム)であるから日本企業の損失は軽微である。韓国側は有機ELパネル製造の世界首位の【サムスン電子】であるので輸出規制が長期化すればサムスンの市場シェアが下落することになるであろう。

【半導体】の基盤に塗る感光材として用いられる【レジスト】の韓国の同期の輸入額は1億0350万ドル(凡そ110億円)は全輸入額の91.9%に該当する。【レジスト】の日本国内の主なメーカーは【JSR】、【東京応化工業】、【信越化学】、【富士フィルム】といずれも東証一部上場のメーカーなので売上高の減少は各メーカーにとってさほど痛手にはならない。半導体製造の世界首位のサムスン電子】と同3位の【SKハイニクス】の韓国企業にとっては市場シェアを他国のメーカーに奪われかねない状況に追い込まれるリスクに晒されることになる。21世紀に入って大躍進した韓国経済の推進役であった【サムスン電子】の業績が悪化すれば韓国経済は崩壊の危機に瀕することになりかねない。

それに対して【半導体】の基盤の洗浄に使用される高い純度の【フッ化水素】(エッチングガス}の韓国の日本メーカーからの輸入額は輸入額全体の43.9%に相当する約2843万ドル(30億円余)である。韓国企業にとっては3品目の中では最もダメージが少ない。他の外国メーカーの製品で代替が可能であるからだ。但し、日本の製品に比べ輸送コストが上昇する。

韓国は2年前に文在寅大統領が誕生以来、【反日・反米路線】を突き進み、従来の対日・米協調路線を破壊してきた。今回の日本政府が発動した【対韓国輸出規制】はトランプ大統領による独善的な輸入関税引き上げという前例が存在するので日本に対する国際的な非難はそれほど高まらないであろう。

日本政府はこれまで韓国に対しては贖罪という意識があって韓国の要求には摩擦が生じても最終的には応じてきた。だが文大統領の度重なる国家間の信義を裏切る行為に対して日本政府が初めて明白に【NO】を突き付けたことになる。賽は投げられたのである。韓国がどのような回答を出すのを日本政府は見守るだけであろう。   (おわり)

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