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2019年7月15日 (月)

中国環境車規制でハイブリット車優遇に転換、トヨタとホンダに順風

【EV】(電気自動車)と【PHV】(プラグインハイブリット車)を【新エネルギー車】と規定し、これらの車の一定比率の生産を義務付ける【NEV規制】が中国で2019年から始まったが,【新エネルギー車】の生産台数はガソリン車やディ―ゼル車の製造・販売台数に基づいて複雑なポイント制によって算定される。

中国市場で【EV】や【PHV】が発売されたのは2011年で、【EV】の販売台数は5579台、【PHV】の販売台数は2000台に満たなかった。昨年の【EV】の販売台数は78万8000台、【PHV】は26万5000台であった。中国の北京などの大都市の大気汚染は深刻でその対策として新エネルギー車の販売の促進と世界の自動車産業の主導権を握ろうとして中国政府は【EV】の製造に注力しているのであるが【EV】の販売台数は中国政府が期待したほど増えてはいない。充電施設の整備と【EV】の航続距離がそれを阻んでいるのである。しかしながら、【大気汚染】の解消は喫緊の課題なので中国政府は苦肉の策として低燃費で省エネ車と中国政府が位置付けている【HV】(ハイブリット車)を優遇する方針に転換した。

中国で自動車行政を担当する【工業情報化省】の当初の計画では【ガソリン車】を100万台製造するメーカーは【EV】を2万台製造することが義務付けられていた。【HV】は【ガソリン車】のカテゴリーに分類されていたので【HV】を100万台製造するメーカーの【EV】製造台数は2万台であった。だが新たな【修正案】で【HV】はガソリン車のカテゴリーから離れたので【EV】の製造台数は大幅に引き下げられて6000台となった。【ガソリン車】は逆に【EV】製造台数が引き上げられて2万9000台となった。【工業情報化省】が7月に公表した【修正案】は8月中にメーカーや専門家の意見の聞き取り調査を終えて年内には決定する見通しであるという。

昨年の【HV】の世界販売台数は229万台であったが日本の【トヨタ】と【ホンダ】2社の販売台数の合計は200万台を超えている。因みに【トヨタの2018年の【HV】の世界販売台数は公表されていないが2017年の販売台数は152万台であった。

今年の上半期の中国新車販売台数は前年比で12.4%減1232万3000台で【トヨタ】と【ホンダ】以外の中国に生産拠点のある各国のメーカーは前年比で販売台数は減少している。【トヨタ】は前年同期比12.2%増の76万9000台で昨年より販売台数は8万9000台増えた。【ホンダ】は前年同期比で22.4%増の74万5400台で昨年同期より13万6300台の大幅増である。【HV】の販売が好調だったからだ。

【NEV規制】で【HV】が優遇されるので、【HV】製造では他のメーカーに先んじている両社の中国での販売台数は今後大幅に増加する可能性が高まってきた。   (おわり)

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