« 昨年度の税収バブル最盛期の税収60兆1000億円を3000億円上回るが景気の本格的な回復を意味しない | トップページ | 日本政府トランプ大統領流の韓国への輸出規制強化を発動 »

2019年6月30日 (日)

米中貿易戦争トランプ大統領の譲歩により一時休戦

6月28~29日に大阪で開催された【G20首脳会議】の期間中の6月29日に米国のドナルド・トランプ大統領と中国の習近平国家主席の1時間強の首脳会談後の記者会見でトランプ大統領は「当面は中国製品の関税引き上げを見送る。ファーウェイに米国製品を売ることを認めていきたい。」と述べた。この発言は中国に対して譲歩をしたことを意味する。。

習近平国家主席の【G20首脳会議】への出席は【G20首脳会議】開催直前まで公表されなかった。来年の大統領選挙に向けた実績作りに焦るトランプ大統領の弱みを中国は巧みに利用したとも言える。

昨年の7月以来、米国は3度にわたり総額2500億ドルの課税引き上げを実施してきた。それに対して中國も報復関税でそれに応じていた。トランプ大統領は【G20首脳会議】開催前には中国からの譲歩を引き出すために新たな3000億ドルの中国製品に対する関税引き上げを明言していたが第4弾の関税引き上げは期限を明白にすることもなく先送りされた。第4弾の関税引き上げに関しては米国経済界の反対も根強かったという事情にトランプ大統領も配慮したのであろう。

中国が米中貿易戦争の長期化を決断したのは来年の米大統領選挙の民主党の指名候補選での勝利が最有力視されているバイデン前副大統領の今年の5月初旬の「中国人は悪い人たちではなく、競争相手でもない」という発言が発端とされる。中国はトランプ大統領の再選を何としても阻止するためにバイデン氏に資金提供などの水面下での協力に血道を上げると思われる。トランプ大統領に敗れたヒラリー・クリントン氏を水面下で応援したように。

自由主義国の政治的指導者は【民意】を最重要視せざるを得ないが一党独裁国家の中国は民意をさほど気にする必要はない。そうした国情の違いが今回の首脳会では色濃く反映されたのである。

トランプ大統領は中国製品に対する関税引き上げに関して「関税を負担するのは中国である」と虚言を発信し続けていた。関税を負担するのは輸入された中国製品を購入した米国民である。次期大統領選挙では米国民の見識が問われることになる。   (おわり)

|

« 昨年度の税収バブル最盛期の税収60兆1000億円を3000億円上回るが景気の本格的な回復を意味しない | トップページ | 日本政府トランプ大統領流の韓国への輸出規制強化を発動 »

13国際経済」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 昨年度の税収バブル最盛期の税収60兆1000億円を3000億円上回るが景気の本格的な回復を意味しない | トップページ | 日本政府トランプ大統領流の韓国への輸出規制強化を発動 »