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2019年4月22日 (月)

宇都宮市議会自民党単独過半数獲得は今後の選挙では微妙な情勢

地方統一選挙前の宇都宮市議会定数45のうち2議席が欠員でであったことから43議会の勢力分布図は、2つの自民党系議員の会派のうち【自民党議員会】の所属議員数は16人、【自民クラブ】が7人の合計23人でかろうじて過半数を超えていた。与党公明党は6人であったので連立与党としては29議席なので安定多数を確保していた。

2019年の宇都宮市議会議員選挙前に市議会会派【自民党議員会】所属16人の議員の中で3人が引退を表明、【自民クラブ】では1人が引退、1人が県議選立候補のため辞職を表明した。その結果、自民党系議員の現職は22人が再選を目指して立候補した。自民党系の新人の立候補者は6人で合計で28人が立候補したが、現職では3人が新人では1人が落選して24人が当選してこれも過半数を1議席上回っている状態である。政党色ががはっきりしない無所属の新人議員が3人当選したのでその議員が全員自民党会派に参加すれば27議席となり、6人の公明党と連立与党を組めば33議席となり、市議会は盤石の体制になる。

今回の選挙結果の特徴は野党陣営が4人の女性の新人候補を擁立して4人全員を当選させたことである。現職の女性議員は自民党2人、公明党2人、野党会派の【市民連合】1人、共産党1人の6人であったがこれで10人となり、全議員数の2割を超えたことになる。さらに自民党で目立ち出したのが世襲議員が徐々に増えていることである。今回は新人で福田富一現栃木県知事の次男福田陽(あきら)氏(35)が5729票を獲得して2位当選を果たした。福田氏の実父も政治家の出発点は宇都宮市議であった。4064票を得て6位当選した熊本和夫氏(44)と4015票の7位当選の篠崎圭一氏(53)、それに塚田典功(のりかつ)氏(60)も世襲議員である。落選した増渕一基氏(50)も父親は栃木県議であった。世襲議員は自民党の専売特許ではない。【市民連合】の4363票を獲得して5位当選した福田智恵氏(54)は【機械・金属産業労組】の組織内議員であるがこの労組を父親から受け継ぎ世襲議員である。

宇都宮市は昭和と平成の市町村合併によって人口と市域を拡大してきたが宇都宮市に編入された旧村には地域の縁故関係を基にした地域の組織が色濃く残っている。そうした宇都宮周辺地域の共同体の代表として選挙を戦う自民党の議員は選挙地盤が強固で上位当選する可能性が高い。今回3位当選した岡本芳明氏(70)は旧清原村、9位当選の小林紀夫氏(57)は旧豊郷村を地番にしている。さらに市議の登竜門と言えるのが公立小・中学校のPTA会長職を経験することである。今回の新人の当選者のうち4人はPTA会長経験者であった。地域の人たちとの繋がりが強固なるからである。

都市化が進めば進むほど地域社会が崩壊し、自民党議員が当選する可能性が低くなるのが全国的な傾向であろう。今回の市議選は宇都宮市では自民党が市議会で単独過半数を獲得することが困難になる時代に突入したことを示しているのかもしれない。政党や労働組合などの堅固な組織を後ろ盾にしない限り連続当選は難しいからである。   (おわり)

 

 

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