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2018年11月 7日 (水)

米中間選挙の結果米議会ねじれ状態に陥る

11月6日に実施された米国議会の【中間選挙】は上院100議席のうち35議席(改選議席34と空席1)と下院の435議席(改選前共和党235議席、民主党193議席、空席7議席)すべてが改選され、日本時間の11月7日午前8時から開票が進んでいる。
米国【ABCテレビ】は日本時間午後5時半過ぎに、議会【下院】について、事前の情勢取材に基づく分析結果や投票所の出口調査の結果などから野党・民主党が過半数の議席を獲得することが確実となり、下院で8年ぶりに多数派を奪還する見通しだと伝えた。
【AP通信】は、これまでのところ【下院】では、共和党は191人、民主党は210人の候補者の当選が確実になったと伝えている。民主党は前回選挙より26議席増やし、共和党は26議席減らした。残る議席は34議席で下院の過半数は218議席記であるから民主党は今後、8議席を獲得すれば8年ぶりに下院の主導権を奪還することになる。
一方、議会【上院】では、改選されない議席(42議席)も合わせて共和党が51議席、民主党が43議席(非改選議席23議席)を獲得することが確実となり、引き続き共和党が多数派を維持する見通しになったと伝えた。
選挙結果によって米議会は上院は共和党が主導権を握り、下院は民主党が主導権を握るという【ねじれ現象】が生まれた。トランプ大統領はこれまでのように強引に選挙公約の実現に邁進することはできなくなるであろう。
しかしながら面妖な性格の持ち主のトランプ大統領の今後の政権運営を予測することは不可能である。これまで以上に移民に反発する共和党のコアな支持者向けに強硬な言動を繰り返す可能性は否定できない。
民主党が【下院の過半数】を制した要因は、トランプ大統領の虚実を交えた居丈高な言動に女性と、比較的高収入で教育水準の高い都市郊外の住民の反発を招いたことであろう。ある意味では下院選では米国の良識が蘇ったことになる。
民主党は北東部から南部にかけてと中西部全域で共和党を破ったがこの地域は【ラストベルト地帯】(錆び付いた工業地帯、衰退した製造業の象徴)と【コーンベルト地帯】(米国の穀倉地帯)が入り乱れている地域である。トランプ大統領が仕掛けた【米中貿易戦争】の一部の製造業(鉄鋼やアルミ製造業)を除いて悪影響を最も被った地域でもある。少なくとも下院選ではトランプ大統領はこの地域では【レッドカード】を突き付けられたことになる。
トランプ大統領は、中間選挙の趨勢が判明した日本時間の7日午後1時すぎ、みずからのツイッターに「今夜、すばらしい成功を収めた。皆さん、ありがとう」と投稿し、議会下院で野党・民主党が多数派を奪還することが確実になったものの、弱みを他人に晒すことを極度に嫌うトランプ大統領は強気の姿勢を崩さなかった。
トランプ大統領が今後、どのような政権運営を行うかは誰にもわからない。もしかしたらトランプ大統領本人にも決断を下す瞬間まで解らないのかもしれない。   (おわり)

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