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2018年10月17日 (水)

中国の地方政府経済の減速を想定し日本企業に投資を求める

米国のトランプ大統領が膨大な対米貿易黒字削減を中国政府に要求しているにもかかわらず中国の米国に対する貿易黒字は膨らみ続けている。中国政府も対米貿易削減への努力をしてはいる。例えば米国産のシェールガス由来の天然ガスや原油、米国企業が優位性を保っている航空機さらに半導体の輸入を大幅に増やしている。しかしながら大幅な企業減税によって米国経済は堅調に推移し、個人の所得も増え、個人消費が旺盛であるために米国の携帯電話やパソコン、玩具などの中国製品の輸入量は中国の米国製品の輸入量を大きく上回っている。その結果、中国の対米貿易黒字はさらに拡大している。
【中国税関総署】の7月13日の発表によると、2018年1~6月の中国の対米貿易黒字額は前年同期比14%増の1337億ドル(約15兆円)と上半期として過去最高だった。
【輸出】は前年同期比14%増の2177億ドル、【輸入】は同12%増の840億ドルだった。6月単月では輸出は前年同月比13%増の426億ドル、輸入は同10%増の136億ドルで黒字は同14%増の289億ドル。6月の黒字額も単月として過去最高だった。米国は中国との貿易協議で対米黒字を年2千億ドル圧縮するよう求めている。
【米中貿易戦争】に突入した7月の中国の対米貿易収支は【,中国税関総署】が8月8日発表した7月の貿易統計によると、米国の対中関税発動にもかかわらず、ドル建て輸出が予想外に増え、【対米貿易黒字】も依然として高水準を維持している。。【輸出額】は前年同月比11%増の約415億ドル、【輸入額】は前年同月比11%増の約136億ドルで貿易収支は280億ドルの黒字であった。1~7月の【対米貿易黒字】は1616億3000万ドルと、前年同期の1427億5000万ドルを上回った。
8月の貿易収支は、輸出の伸びは前年同月比9.8%と鈍化したが、【貿易黒字】は310億5000万ドルとこれまでの過去最大であった6月の水準を上回った。
ところで、10月12日に発表された8月の貿易統計によれば9月の【輸出】は前年同月比14.5%増と持ち直し、【貿易収支】は320億ドルの過去最大の黒字であった。この輸出と黒字の大幅拡大は中国企業が米国の関税発動前に前倒しで輸出したことが原因である。
【米中貿易戦争】の負の影響は来年から顕著になると中国政府の関係者や専門家は想定している。中国経済は来年以降成長が鈍化ずることは避けられない。しかし、リーマンショック以降、中国の地方政府はインフラ整備事業によって中央政府が決定した【経済成長率】の目標達成のために負債を重ねてきた。大半の地方政府はこれ以上の負債を重ねることは不可能な状況に追い込まれていると言われている。米中間の関係が悪化した現時点で中国が融資を含めた投資を頼めるのは日本以外にはないのである。
今年に入って日本企業の中国への投資を求めるために中国の地方政府の幹部が投資説明会開催のために続々と来日しているという。投資説明会開催は既に昨年の2倍に達していると。但し、中国への投資はリスクを伴うので慎重な市場調査と地方政府との信頼関係を築く必要性がある。   (おわり)

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