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2018年10月23日 (火)

中間選挙で与党共和党は上下両院の過半数を維持できるのか

トランプ政権の約2年間の施政の是非に判断を下す【中間選挙】まで2週間をきった。
現時点での米国議会の勢力地図は【上院議会】が与党共和党が51議席、野党民主党が49議席である。上院議会の定員は各州2名で合計100名で2年ごとに定員の3分の一(33名、6の倍数の年は34名)が改選される。今年は6の倍数の年であるので34名さらに補欠選挙が加わるので35名が改選される。今回の改選議員の内訳は共和党9人、民主党26人で共和党は上院の過半数を掌握するには9議席を死守すればいいので民主党が上院の過半数を制するのは当初から困難とされていた。
【条約承認】に関する権限と政府閣僚や各省局長クラスの高級官僚等のいわゆる政治的任命職と、 連邦判事、 陸海空軍および海兵隊の将官ポストに任命するための【大統領指名への承認権】は、 条約承認の件と同じく、 上院弐だけ付与されている。それ故に米国の上院選への国際的な関心は高く、日本にとっても貿易問題に関して上院選に無関心ではいられないのである。
【下院議会】の定数は435議席で、下院議員の任期は2年で、選挙のたびに全員が改選される。下院議会の現有勢力は共和党が236議席、民主党が193議席、欠員が6議席である。各種の世論調査の結果によれば下院では【民主党】が過半数の議席を確保する可能性が高い。
ところで、中間選挙が間近になって共和党の勝利が確実されてきた上院でも波乱が起こる可能性が出てきた。今回、共和党の改選議員の選挙区は、アリゾナ州、コネチカット州、ミシシッピー州、ネブラスカ州、ネバダ州、テネシー州、テキサス州、ユタ州、ワイオミング州の9選挙区である。このうち民主党議員と共和党議員が接戦を演じているのはアリゾナ州とネバダ州である。アリゾナ州では民主党の女性新人候補カイルステン・シネマ氏が優位に立っているとされていたが共和党の女性新人候補のマーサ・マクサリー氏が猛迫して予断を許さない状況になっているという。ネバダ州は民主党の新人候補が優勢とされている。
下院選挙では共和党の敗北を覚悟しているのかトランプ大統領は起死回生の秘策として中間層向けの大幅減税を中間選挙直前に打ち出すという情報が駆け巡っている。さらに下院選での敗北の責任逃れをするために10月16日、トランプ大統領はメディアとのインタビューに応じ、「私は候補者を助けているだけで、選挙結果はトランプ政権への人気投票ではない。仮に共和党が下院で敗北したとしても自分のせいではない」と述べ、中間選挙の勝敗の責任は自分にはないという考えを示した。
中間選挙では民主党が、下院選で23議席を積み増して下院の過半数を制する可能性のほうが大きい。とにかく上下両院のどちらかでも民主党が過半数を奪回すれば、トランプ大統領の政策目標の多くが頓挫するリスクが高まり、、トランプ政権はこれまで以上に厳しく監視されることになるであろう。国際社会はそれを望んでいる   (おわり)


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