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2018年10月 5日 (金)

中間選挙を前に話題作りに事欠かないトランプ大統領

トランプ大統領は、【ニューヨーク・タイムズ(NYT)】を批判し続けている。それに対して【NYT】は同紙が掲載する記事の中でトランプ大統領に対して【大統領】という呼称を用いずに【MR Trump】をという表現を使用している。つまり米国大統領に相応しい人物とは評価していないということである。
【NYT】は米国のリベラルを代表する正統派のメディアである。米国の【リベラル】とは「米国は移民国家であり、この国家は移民と奴隷によって作られてきた。それ故に国民の平等と民主主義は擁護されなければならない」とうい政治的な心情の発露なのである。
トランプ大統領はイスラム系の移民希望者やメキシコ人の移民希望者を排除する政策を採っている。【NYT】からすればトランプ大統領は批判されて当然の人物ということになる。
【中間選挙】を約1か月後の控えた10月2日に【NYT】は「トランプ米大統領が両親の脱税を手助けし、一族の富を蓄積していた疑いがある」と報じた。
【NYT】のトランプ大統領の父親の納税申告書200点超を入手してそれを分析した結果によると、トランプ大統領は兄弟と共に偽の企業を設立し、多額の資金を両親からの【贈与】と装っていた可能性があるという。
【NYT】によると、トランプ大統領が父親から譲り受けた不動産事業は、現在の価格水準で少なくとも4億1300万ドルに達するという。
大統領は選挙期間中自身の経歴について、実業家の父親から「ごくわずかの」借金をしてたたき上げた不動産王と称していた。
司法関係者の証言によれば【NYT】が報じた疑惑事件は時効を過ぎているので刑事事件には問えないという。但し、民事事件には時効はないという。
マスメディアは現在、膨大な資料の分析を進めている段階なので【NYT】の後追い記事が報じられるか否かは微妙である。
ところで、中間選挙に影響を与える可能性が高いのがトランプ大統領が米連邦最高裁判事候補のブレット・カバノー氏を支持する姿勢を貫くことを決断したことである。トランプ米大統領は米連邦最高裁判事候補のブレット・カバノー氏を支持する姿勢を貫くことで、共和党支持者に11月の中間選挙で投票所に出向かせ、共和党による下院支配を死守できると衝動的な判断を下した。
【ブルームバーグ通信】は10月4日午後、「ミシシッピ州で2日開かれた集会でトランプ氏は、カバノー氏による性的不適切行為を告発した複数の女性に同情する見せ掛けの態度をついにやめた。集会の参加者が「われわれはカバノー氏を望む」と連呼する中で、トランプ氏は疑惑に関する矛盾や欠落部分を指摘し、告発女性を攻撃した。」という記事を配信した。
さらに、同記事は「 共和党指導部は支持層が中間選挙に無関心でいることを恐れており、ホワイトハウスは共和党支持者に衝撃を与え、世論を二分するような問題を探している。ただカバノー氏に賭けるのはリスクがある。性的暴行疑惑のある人物を支持することで女性や穏健な支持者が離れ、民主党支持者を団結させるかもしれない。トランプ氏は支持層の怒りを買うと同時に、カバノー氏の指名承認獲得の機会を喪失する可能性もある。」と報じた。
【米連邦最高裁判所判事】候補のカバーノ氏の支持を表明せずにカバーノ氏の最高裁判事指名の鍵を握る3人の共和党上院議員ジェフ・フレーク氏(アリゾナ州選出)、コリンズ氏(メーン州選出)、マカウスキ氏(アラスカ州選出)はトランプ大統領を激しく批判している。
トランプ大統領は中間選挙を前に【危険な賭け】に打って出たことになる。トランプ大統領の賭けは共和党が中間選挙で苦戦しているという証なのであろう。   (おわり)

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