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2018年8月25日 (土)

沖縄県知事選の帰趨に安室奈美恵が影響を与える可能性

8月12日に死亡した翁長雄志沖縄県知事の死去に伴う沖縄県知事選挙が9月13日告示、9月30日投開票の日程で行われる。翁長氏を支持してきた県政与党や労働団体などでつくる「調整会議」(議長・照屋大河県議)は8月23日午後、那覇市内で選考委員会を開き、自由党幹事長で衆院議員4期生の玉城デニー氏(58)を擁立する方針を全会一致で決め、発表した。玉城氏は8月29日に立候補を正式に発表する予定である。立候補の正式発表が遅れるのは翁長知事を支援した保守系支持者との調整が必要であるからだ。
2014年11月に行われた前回の知事選挙で翁長氏は現職の仲井真弘多(ひろかず)知事に9万9744票の大差をつけて当選した。勝因は政権与党の一角を占める公明党が自主投票になったこと、翁長氏が自民党党員として沖縄最大の都市で大票田の【那覇市】の市議2期、那覇市選出の県議2期、那覇市長を14年間務め、那覇市の経済界にも影響力を持っていたために那覇市で現職に圧勝したこと、保守系の票約7万票が新人候補の下地幹雄氏に流れたことなどである。
一方、自民党沖縄県連は佐喜真淳宜野湾市長(54)を擁立し、知事選は佐喜真氏と玉城氏の事実上の保革一騎打ちとなる。
今回の選挙では翁長氏の後継者である玉城氏は大票田那覇市で大量得票は見込めないし、前回自主投票となった公明党が佐喜真氏を推薦候補としたことによって佐喜真候補の優位は動かない。
ただし、佐喜真氏陣営が恐れているのは沖縄のスパースターで歌手の安室奈美恵の存在である。9月16日に歌手活動を引退する安室は、存命中の翁長雄志知事から5月に県民栄誉賞を贈られた。翁長の急逝に接すると、安室奈美恵は以下のような追悼文を発表した。
安室の追悼文:「県民栄誉賞の授賞式でお会いした際には、お痩せになられた印象がありました。今思えばあの時も、体調が優れなかったにも関わらず、私を気遣ってくださり、優しい言葉をかけてくださいました。沖縄の事を考え、沖縄の為に尽くしてこられた翁長知事のご遺志がこの先も受け継がれ、これからも多くの人に愛される沖縄であることを願っております」
佐喜真陣営の関係者や沖縄県連関係者が危惧しているのはこの追悼文中の【翁長知事のご遺志がこの先も受け継がれ】の部分である。
安室奈美恵は引退前日の9月15日にラストライブを行うことが決定している。普天間基地を抱える宜野湾市の沖縄コンベンションセンター展示棟(5000人収容)で開催される音楽ライブに安室は出演し、翁長知事の遺志を継いで普天間基地の名護市辺野古への移転を阻止しようというメッセージをファンに贈れば対立候補佐喜真氏の地元宜野湾市民の票が玉城氏へ大量に流れかねない。
沖縄知事選は現時点では予断を許さない状況である。   (おわり)

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