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2018年4月24日 (火)

安倍首相3選の鍵握る麻生財務相

5月の連休明けに【麻生財務相辞任】の憶測はマスコミ関係者の間で広まっているという。麻生財務相は野党の辞任要求の嵐の中に立たされているが財務相の地位に恋々としているのではなく財務省近畿財務局の【森友学園】への【国有地売却関連文書の改竄】が発覚した3月中旬に辞任を決断したが安倍首相の懇願によって辞任を思い止まったというのが真相らしい。
安倍首相は麻生財務相が辞任すれば安倍首相の自民党総裁の3選が露と消えることを危惧したためだ。【森友学園】問題では麻生財務相は責任を負う立場ではない。これも【安倍首相案件】だからだ。麻生財務相の辞任は麻生財務相が9月の自民党総裁選では安倍首相を支持しないことを意味する。
現在の自民党の主流派は安倍首相の出身派閥の細田派(94人)、第2派閥の麻生派(59人)、それに第5派閥で二階幹事長が率いる【二階派】(44人)の3派で形成されている。総裁選では主流派だけで197票と過半数に近い。
総裁選で決選投票の場合2014年の総裁公選規程改正前には国会議員の投票で決定したが今回の総裁選では一人一票の国会議員(405人)票405票と各都道府県に割り振られた一票の合計47票の合計452票の争奪戦になる。
麻生財務相辞任によって主流派は細田派だけになる可能性がある。機をみるに敏な二階幹事長は主流派を離脱する可能性が高いのである。細田派も一枚岩ではなく福田康夫元首相に近い議員は反安倍に結集する確率が極めて高い。
ところで、今回の総裁選ではこれまでの総裁選と異なり前回まで301票であった地方票が国会議員と同じ405票となる。
麻生財務相が安倍首相に見切りをつけた場合は岸田文雄政調会長を擁立することになる。麻生派と岸田派(46人)は同根だからである。麻生財務相が岸田氏を擁立した場合安倍首相の国会議員票は大幅に減り、票読みが難しくなる。
国会議員票獲得に影響を及ぼすのは自民党若手議員のリーダー小泉進次郎筆頭副幹事長である。小泉氏は現在、メンバー30人の【2020年以降の経済社会構想会議】という政策集団のリーダーだ。この会の幹事長は福田元首相の長男の福田達夫防衛省政務官である。小泉氏は2012年の総裁選では石破茂元幹事長に投票している。小泉氏が今回の総裁選で安倍首相に票を投じる可能性は極めて低い。
安倍首相シンパの産経新聞は4月21~22日に【産経・FNN合同世論調査】を実施した。調査結果によれば次期首相に相応しいのは①石破茂元幹事長25.7%(前回調査より―2.9%)、②小泉進次郎筆頭副幹事長24.4%、③安倍晋三首相20.9%(-9.1%)、④岸田文雄政調会長8.2%。自民党支持層では①安倍首相46.1%、②小泉進次郎氏17.2%、石破茂元幹事長16.9%。無党派層では石破氏がトップであった。
まだ安倍首相の3選は確実と思われていた2月5日に石破元幹事長は大阪市で政治資金パーテイーを開いたが1000人以上が参加している。安倍首相は憲法改正で【日本維新の会】の協力得るために日本維新に肩入れ過ぎて大阪府では自民党支持層では石破氏の支持者が多い。前回の総裁選では石破氏は地方票の獲得で圧勝しているので安倍首相も安泰とは言い難いのだ。   (おわり)

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