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2018年3月18日 (日)

側近離れと支持者離れに見舞われたトランプ政権は前途多難

11月に実施される米国【中間選挙】の前哨戦として注目を集めていた【ペンシルベニア州第18選挙区】の連邦下院の補欠選挙の投開票が3月13日に行われたが非公式の発表によれば民主党のコナー・ラム候補の得票が共和党のリック・サッコーン候補を627票上回り、得票率ではラム氏が49.8%で得票率49.6%のサッコーン氏を僅差でリードしている。民主党のラム候補は14日に勝利宣言をしたが共和党はまだ敗北を認めてはいな。選挙結果が正式に確定するのは3月26日以降となる見通しである。
共和党が未だに敗北を認めないのはペンシルベニア州第18選挙区は共和党の地盤で16年の大統領選挙でトランプ大統領は約20ポイントの差を民主党のクリントン候補につけて圧勝した選挙区である。
ペンシルベニア州は全域が【ラストベルト地帯】に含まれ、第18選挙区はアメリカの高炉メーカー最大手の【USスチール】の企業城下町の【ピッツバーグ市】の郊外にある選挙区で【ピッツバーグ】はアメリカ製造業の衰退を象徴する都市であり、トランプ大統領の【アメリカファースト】政策の出発点なのだ。それだけに共和党としては負けてはならない選挙区ということになる。もっとも11月の中間選挙からこの選挙区は人口減で廃止される。
共和党は昨年のバージニア州知事選、アラバマ州下院補欠選挙と2連敗しており、ペンシルバニア州の下院補選で敗北すればトランプ大統領の支持者離れが決定的となり、11月の中間選挙には赤信号が灯ることになる。
ところで、昨年の1月5日にトランプ大統領に関する【炎と怒り】というジャーナリストのマイケル・ウルフ氏が執筆した暴露本が出版された。
この本は瞬く間に100万部を超える大ベストセラーとなったがウルフ氏は著書の中でトランプ大統領の側近たちは全員が大統領に敬意を抱くことなく陰では「【バカ】呼ばわりしている」と記している。大統領就任3カ月目の4月にホワイトハウス内で転送されて話題となったメールがあったとウルフ氏は述べ、そのメールの内容を以下のように記している。メールの作成者は【国家経済会議】委員長のゲーリー・コーン氏である。
メールの内容:「〈状況は想像以上に悪い。バカがピエロに囲まれている状態だ。トランプは1ページのメモさえ読まないし、政策に関する書類の要約も読まない。退屈しているから、海外の首相たちとの会合の途中でも中座する〉」。
コーン氏はさらに国家安全保障担当の大統領補佐官マクマスター氏が大統領を「間抜け」と呼んでいることを紹介している
。3月に入ってトランプ政権で重要な役割を担当している側近たちの辞任が報じられている。3月1日にはトランプ大統領をこき下ろすメールを送信した前述のコーン国家経済会議委員長の数週間以内の辞任が発表された。辞任の理由は鉄鋼・アルミニュウㇺ関税での意見の不一致である。
続いて重要閣僚である国務長官(日本の外務大臣に該当)のレックス・テイラーソン氏の解任、さらに大統領を「間抜け」と呼んだとされるマクマスター大統領国家安全保障担当補佐官の辞任が報じられた
これによってトランプ政権は【イエスマンの集団】で構成されることになるであろう。国務長官の後任は強硬派で知られる元CIA長官のマイク・ポンぺオ氏である。ポンぺオ氏の起用には各国の外交係者の間では不安感が広まっている。
今年も米国が国際社会に波風を立てる当事国となる可能性が高く、トランプ政権が世界経済に悪影響を及ぼす可能性が高まったと言えるであろう。   (おわり)

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