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2017年10月 9日 (月)

二転三転した衆院選の争点は結局何になるのか

明日10月10日に第48回衆院選が公示される。今回の衆院選は一票の格差是正のために衆院の定数が10減った新しい制度の下で実施される。衆議院の定数は465で小選挙区の定数が289人、全国11のブロックの比例区の定数が179人である。
今回の選挙は初めて【小選挙区・比例代表並立制】が導入されて以降幾多の新党が結成され、多くの新党は消滅していったがその中で野党第一党の地位を10年以上維持してきた【民進党】(民主党)が選挙戦を前に小池百合子東京都知事が立ち上げた新党【希望の党】への事実上の合流を決定するという想定外の事態が起こり、選挙戦の行方が見通せなくなってしまった。
民進党の前原代表は希望の党への合流にあたって民進党の国会議員は希望すれば希望の党で受け入れるという説明をしていた。衆院が解散された直後の民進党両院議員総会で前原代表の提案が受け入れられるための方便であったろう。
民主党政権が3年間という短命に終わった最大の原因は党内保守派とリベラル派の対立を解消できなかったことだ。小池知事は希望の党は保守中道の政党と位置付けているので左派の色彩が強い民進党【リベラル派】を受け入れる気などはさらさらなかったのである。希望の党小池代表の意向を知った民進党リベラル派は急遽新党の結成に舵を切り、【立憲民主党】を立ち上げた。これによって民進党所属の衆院議員は選挙戦を【希望の党】、【立憲民主党】、【無所属】の3つに分かれて戦うこととなった。
民進党の前職の衆院議員は87人、そのうち小選挙区選出の議員は37人。希望の党から出馬する議員は15人、【立憲民主党】から出馬するのは9人、無所属出馬は13人である。無所属出馬の議員は岡田克也元代表(三重3区)、野田佳彦元首相(千葉4区)、安住淳元財務相(宮城4区)などであるが岡田氏や野田氏は前回選挙では自民党の候補者に5万票以上の差をつけて圧勝している。選挙に自信があるからこそ比例復活当選というセーフガードを外して無所属出馬を決断したということになる。
今回、自民党は小選挙区で279人の候補者を擁立している。候補者を擁立しなかった選挙区は公明党の議員の9選挙区と公認調整ができなかった山梨2区の10選挙区である。【希望の党】は163の小選挙区に候補者を擁立する。そのうち17人が前職議員である。
衆議院を解散した当初は安倍首相は選挙の争点は消費税の使途の変更と北朝鮮問題と述べたためにマスコミもそのように報じていた。ところが希望の党が民進党議員を大量に受け入れて衆院の過半数の233人以上の候補者を擁立すると発表するとマスコミは【政権選択の選挙】と論調を変え、小池東京都知事に衆院選への出馬を要求し、選挙戦中に首班指名の候補者の名前を公表すべきだと執拗に迫った。小池知事はマスコミの過熱ぶりに嫌気がさしたのか出馬を強く否定した。それでも小池知事の出馬の可能性を話題にするジャーナリストがいる。
今回の衆院選の争点は何なのか筆者は首を傾けたくなる。   (おわり)

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