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2017年8月 7日 (月)

早くも綻びが出た第3次改造内閣

8月3日に内閣改造が行われたがマスコミ各社は緊急と定例の世論調査を実施し、内閣支持率を発表した。8月2~4日に【読売新聞】は緊急世論調査を実施したが内閣支持率は先月より3ポイント上がって42%、不支持率は48%、3~4日の【共同通信】の世論調査では内閣支持率は先月(35.8%)から8.6ポイント増えて44.4%、内閣不支持率は43.7%で僅かに支持率が不支持率を上回った。
3~4日に実施された【日本経済新聞・テレビ東京】の調査では内閣支持率は前月比3ポイント増の42%、不支持率は49%、同日に行われた【毎日新聞】の調査によれば内閣支持率は先月(26%)から9ポイント上昇して35%、不支持率が47%となった。
【朝日新聞】が5~6日に実施した定例の世論調査によれば内閣支持率は前月より2ポイント増えて35%、不支持率は45%で、【共同通信】以外内閣支持率を不支持率が上回っているので安倍首相としては丁寧な国会運営が引き続き必要となる。内閣不支持率の高止まりの最大原因が「安倍首相が信頼できない」であるから事態は深刻である。
【内閣支持率】の低落傾向に歯止めがかかったという点では内閣改造は成功したと言える。しかしながら今回の内閣改造から透けて見えてくるのは自民党は政界を引退した派閥のオーナーが政治の節目、節目では水面下で暗躍していることである。未だに派閥のオーナー然としているのが細田派(清話会)の森喜朗元首相、額賀派(平成研)の青木幹雄元官房長官、岸田派(宏池会)の古賀誠元幹事長である。
今回の内閣改造で暗躍したのは古賀誠氏である。派閥のリーダー岸田文雄氏を政調会長に押し込み、参院議員の林芳正氏(山口選挙区)を新任の文科相に、女性としては最も閣僚経験の多い上川陽子氏(静岡1区)を再任の法相、小野寺五典氏(宮城5区)を再任の防衛相、岸田氏に近い参院議員の松山政司氏(福岡選挙区)を一億総活躍相として入閣させた。入閣者4人は最大派閥の細田派の3人を上回った。
党内第4の派閥(43人)の岸田派をここまでで優遇したのは理由がある。岸田派の源流は日本の経済成長の礎を築いた大蔵事務次官(現財務事務次官)出身の池田勇人元首相が創設した【宏池会】である。【宏池会】が分裂して現在は岸田派と麻生派に分かれている。最近、大宏池会構想という派閥の一本化の動きが出てきて、岸田派(43人)と現在病気静養中の谷垣禎一元自民党総裁が率いる【谷垣グループ】(10人)が合流すれば112人の党内最大派閥に麻生派は躍進する。大宏池会構想が実現すれば安倍首相の自民党総裁3選は絵に描いた餅に終わる。それを阻止するために岸田派を優遇したのである。
今回の改造内閣を安倍首相は「仕事人内閣」と呼んだが初入閣の江崎鉄磨沖縄・北方担当相(愛知10区)が8月5日、今後の国会答弁では間違いを避けるために「役所の原稿を朗読する」などと発言した。大臣としての説明責任を軽視するような発言は国民の批判を浴びることになるであろう。門外漢が新任の大臣となれば仕事はすぐにできるものではない。   (おわり)

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