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2017年7月23日 (日)

稲田防衛相に反旗を翻した陸上自衛隊幹部

安倍首相シンパのジャーナリストや評論家たちの【反都民ファーストの会】キャンペーンが奏功してか5月中旬の時点では都議選で都議会自民党が第一党の座を占めるとの予測が多かった。安倍内閣支持率も50%台を保っていた5月15日夜、都内某所で首相の座を目前にして志半ばに病で倒れた安倍首相の父故晋太郎元外相を偲ぶ会が開かれていた。
安倍首相は、自らの出身派閥であり、父親が2代目の派閥の会長を務めていた清和政策研究会(現在の細田派)の近未来について派閥の次代のリーダーの【四天王】を作りたいと述べ、その候補者として稲田朋美防衛相、松野博一文部科学相、下村博文自民党幹事長代行の名前を挙げたという。残りの一人は首相の側近中の側近と言われ、【加計学園獣医学部新設疑惑】の渦中にある萩生田光一官房副長官であると考えられている。
ところがその後、4人の安倍首相の後継者候補たちの発言や行動が都議選の最中で問題視され、4人の議員は、自民党の都議選での歴史的大惨敗を齎したA級戦犯4人衆となってしまった。まさに「政治の世界は一寸先は闇」なのである。
来年の12月までには必ず実施される第48回衆院選で東京都11区(板橋区)選出の下村氏と同24区(八王子市)選出の萩生田氏は都議選の敗北の影響で次期衆院選では落選の可能性が高まってきた。下村氏の元秘書2人は板橋区選出の都議であったが2人とも今回の都議選で落選、下村氏は両翼をもがれた状態で、萩生田氏も1人の都議を失ったために片肺飛行で次の衆院選を戦わなければならない。
ところで、日本初の女性首相の可能性か高かった稲田防衛相は6月27日夜、陸上自衛隊練馬駐屯地近くで開催された自民党都議選立候補者の集会での応援演説で「防衛省、自衛隊、防衛大臣としてお願いしたい。」と述べたために非難が殺到して「誤解を招いた」として発言を撤回した。
稲田防衛相の発言は【自衛隊法】で制限されている選挙権の行使(投票すること)以外の政治行為を自衛隊員に呼びかけたと受け取られ、公職選挙法違反の疑いが指摘されたのである。稲田氏が法律の専門家(弁護士)でありながら防衛相として不可欠な自衛隊法を理解していないのではという疑問符が付いたことが非難の背景にはある。
昨年の知事選で小池百合子知事も練馬駐屯地近くで演説をしたがそのとき小池氏の演説を聴いた自衛隊員たちは感涙に咽んでいた。稲田氏はリーダーととしての資質に欠けるのであろう。安倍首相は後継者の一人として稲田氏を育てようとしたがメガネ違いだ。
稲田防衛相は昨年防衛相就任1か月後の9月15日に訪米し、米国政府要人や国際機関のトップと面談し、17日には自衛隊のPKO活動視察で南スーダンを訪問する予定であったが前日にドタキャンしている。7月6日には九州北部地方の記録的な大雨で自衛隊が災害対応をした昼に稲田防衛相をはじめ防衛省政務3役が一時的に防衛省を不在にしていた。稲田防衛相は2つの事例で大臣としての公務よりも議員としての政務を優先させたのである。
8月に内閣改造が報じられたために陸上自衛隊の幹部は稲田防衛相に見切りをつけて稲田防衛相更迭要求を安倍首相に突き付けたのが現在の【日報】問題騒動の本質であろう。   (おわり)


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