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2017年7月 9日 (日)

メッキが剥げた女性初の総理大臣候補の稲田朋美防衛相

7月2日に投開票が行われた【東京都議会議員選挙】は自民党にとっては想定外の歴史的な惨敗であった。
安倍首相は、5月中旬の時点では都議選で勝利とは言えないまでも都議会第1党の地位を都議会自民党が維持できると確信していたのである。その根拠は7月2日の18時から第2次安倍内閣を支えた3人衆の麻生太郎財務相、菅義偉官房長官、甘利明前経済財政担当相との夕食会を安倍首相はセットしていたからだ。
筋書き通りに行けば夕食会は楽しい祝勝会になるはずであった。ところが親安倍首相のマスコミのNHKや読売新聞の出口調査の結果で都議会自民党の獲得議席は30議席を割るという情報が伝えられると夕食会は開票が始まる20時前にはお開きになった。
都議選惨敗の要因の一つを作ったのは首相の側近や首相の出身派閥の細田派の議員である。
首相の側近とは前文科相で自民党東京都連会長の下村博文氏(東京11区選出)。五月以降政界の話題を独占した感のある【加計学園】との親密な関係が取り沙汰され、加計学園からの200万円の違法献金の疑いがある。さらに側近中の側近と噂されているのが萩生田光一官房副長官兼内閣人事局長(東京21区選出)である。自民党が惨敗した2009年の政権交代選挙(第45回衆院選挙)で落選し、浪人中は加計学園の系列大学の教授を務めており、現在も名誉教授の職にある。萩生田氏は国家戦略特区担当でもないのに文科省の内部文書に加計学園の獣医学新設認可に関与をうかがわせるように名前が登場している。
さらにもう一人の側近というよりも寵愛を受けていたのが稲田朋美防衛相である。稲田防衛相は6月27日夜、都議選の自民党候補を応援する集会で演説し、「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」と訴えた。この稲田発言に対して自衛隊を自衛隊を私物化していると自民党内からも批判が殺到した。
稲田氏は昨年8月3日に発足した第3次安倍改造内閣で防衛相に抜擢されたがその時点では日本最初の女性総理の最短距離にあるとマスコミは持ち上げていた。
稲田氏が一介の弁護士から政界入りした切っ掛けを作ったのが小泉純一郎自民党総裁の下で幹事長代理であった安倍晋三氏である。2005年の郵政解散のちょうど2週間ほど前に、稲田氏が自民党本部で「百人斬り競争」はでっち上げであるという内容の講演をする機会があり、これが聴講していた安倍晋三幹事長代理の目に留まり、政治家にスカウトされることになった。
稲田氏は福井1区から郵政民営化に反対していた松宮勲衆院議員の刺客として立候補して当選した。郵政選挙で当選した新人議員(小泉チルドレンと呼ばれた)の大半は2009年の政権交代選挙で落選したが稲田氏は再選され、自民党が政権復帰した2012年12月の選挙で3選を果たし、3回生で内閣府特命担当大臣(規制改革担当)に抜擢され、その後、党3役の一つ政務調査会長に就任するという異例の出世をしている。だが防衛相就任後その能力不足を露呈してしまった。
7月2日安倍総理大臣は内閣改造と9月に任期が切れる自民党の役員人事を8月3日に行う方向で最終調整に入ったとNHKは報じている。8月の内閣改造によって政治家としてメッキが剥げた稲田防衛相は更迭されることになる可能性が高い。   (おわり)

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