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2017年6月17日 (土)

獣医学部新設に関する文書で内閣府に不信感を募らせる文科省

朝日新聞は5月17日、加計学園の獣医学部新設認可の経緯を記した文科省の文書の存在を報じた。文科省の文書に関して菅義偉官房長官は「怪文書みたいなもの」と文書の信憑性を否定した。官房長官の強気な発言がマスコミや国民の反発を呼び、それが各種マスコミの世論調査で安倍内閣支持率の暴落の原因となって表れた。
6月になって行われた4つのマスコミの世論調査で安倍内閣の支持率が50%を超えていたのは意外にも朝日新聞の52%だけであり、残りの3社の支持率は軒並みに40%台であった。安倍内閣にとって憂慮すべきなのは消極的安倍内閣支持層の大半が【森戸学園】と【加計学園】という教育機関に関係する疑惑問題で安倍内閣支持から不支持に転じたことである。不支持率は2社の調査が30%台後半で残り2社が40%台となっている。都知事選の結果次第では安倍内閣に支持率と不支持率が拮抗する状態が生まれかねない状況になる。
情勢の急変に憂慮した安倍首相は【【加計学園】獣医学部新設の経緯を記した文書の存在の再調査を文科省に、初めての調査を内閣府に水面下で命じたとされる。さらに野党4党が要求していた予算委員会での集中審議にも応じる方向転換を図った。
6月15日には文科省は再調査の結果を公表し、16日午後には内閣府も調査結果を発表、16日午後には参院予算委員会で集中審議が行われた。集中審議で【国家戦略特区】に関する与党議員の質問に答弁した山本幸三地方創生相(福岡11区)は内閣府の官僚が用意した答弁書を読み上げるばかりで【国家戦略特区】に対する思い入れを微塵も感じらさせなかった。
山本地方創生担当相は財務官僚出身でマクロ経済の専門家、【アベノミクス】の仕掛人の一人であり、ミクロ経済の分野に属する地方創生担当相には不向きである。事前の資料収集を行うこともなく発言するので失言が多い。「獣医師の質が落ちている」と根拠を示さず発言して獣医師たちの反発を買ってしまった。
内閣府は16日午後に調査結果を発表したが調査内容に関して文科省の職印からは非難の声が上がっている。
【NHK NEWS WEB】は16日夜、文科省職員の発言に関して『文部科学省の現役の職員からは内閣府の調査結果に対して、「客観的な資料を基に説明責任を果たすべきだ」と批判する声も上がっています。
職員の1人は「内閣府の説明は非常にあいまいで、文部科学省の文書が間違っているような言い方だ。打ち合わせがあったかさえ確認できないというのは、あまりに不誠実だ」と話しています。
別の職員は「内閣府は、都合の悪い部分を隠しているようにしか思えない。真相解明にはほど遠い」と述べています。
また別の職員は「文部科学省がメモを踏まえて主張している以上、内閣府も客観的な資料を基に説明責任を果たすべきだ」と話しています。』と報じた。
文科省の職印からすれば【首相の意向】を振りかざして圧力をかけておきながら都合が悪くなれば【知らぬ存ぜぬ】では許しがたいということであろう。省府間の対立がこれほど白日の下に晒された例は珍しい。安倍一強の結果内閣官房に権限が集中しすぎたために省庁の存在を蔑(ないがし)ろにした反発が噴き出したということなのであろう。
   (おわり)

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