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2017年6月20日 (火)

決められない知事の汚名払拭のため小池知事豊洲市場移転表明

小池百合子東京都知事は築地市場の豊洲市場への移転を慎重に検討してきたが、都議選の告示直前の6月20日、臨時に開いた記者会見の席上で、築地市場を新設の豊洲に移転して、その後、市場機能を確保しつつ築地市場を5年後をめどに食をテーマとした一大観光拠点にリニューアルする基本方針を表明した。
これまで自民党都議団や東京都連幹部は小池知事を「決められない知事」と非難して小池人気を抑止する一定の役割を演じてきたが小池知事が都議選直前に豊洲市場問題に決着を付けたことによって自民党東京都連は都議選の戦略の練り直しを迫られることになった。
東京都は現在11の中央卸売市場を運営しているが市場事業は、地方公営企業法の財務規定等の一部適用事業として、独立採算を原則として運営している。2015年(平成27年)の中央卸売市場の【収益的収支】の収入は210億4200万円、その内訳は【営業収益】が【売上高割使用料】33億3505万円、【施設使用料】85億2595万円、【雑収入】41億7694万円の合計160億3794万円、【営業外収益】が【一般会計補助金】34億4300万円、【受取利息その他】15億6105万円の合計50億405万円、【営業収益】と【営業外収益】の合計の収益は210億42大万円、
【収益的収支】の支出は231億5400万円であったから2015年は21億1200万円の赤字であった。
この他に中央卸売市場は施設の建設費や改修費用などは【企業債券】を発行して資金を調達している。2015年の【企業債券】の発行高は1836億3300万であった。豊洲市場の建設費も【企業債券】を発行して資金を調達したので他の中央市場の分も含めて2015年の支払い利息合計は154億円。11の中央市場の資本収支は367億3400万円の赤字。
東京都の中央卸売市場は赤字が累積すると市場を統合して廃止した市場の跡地を売却してその費用で一時的に黒字になるという手法でこれまでしのいできた。豊洲市場は開業すれば年間76億円の赤字が生まれると予測されている。そのため築地市場の跡地を売却して今回も1995年以来連続している赤字を解消しようとしたのである。これでは豊洲市場を6000億円も投入して新設してもさらなる赤字を垂れ流すだけで何の解決策にはならない。小池知事は豊洲市場移転を契機に中央卸売市場を【独立採算】で収益を生む事業に転換させようとしたのだ。それは築地市場の跡地を売却せずに再開発することである。
【NHK NEWS WEB】は㏳夕刻、小池知事の豊洲市場への移転表明について『小池知事は「築地は守る、そして豊洲を生かすことを基本方針の第1とする。築地市場は、長年培ったブランド力、そして地域との調和を生かして、改めて活用することが大切な宝を生かす方法ではないか」と述べました。
その一方で、「豊洲市場については地下空間の追加対策など、専門家会議から指摘のあったところで、安全対策を講じたうえで、生かすべきだ。冷凍、冷蔵、加工などの機能を一層強化し、ITを活用した総合物流拠点とする」と述べました。』と報じた。
小池知事が【中央卸売市場】改革に成功できるか否かは7月2日投開票の都議選の結果次第である。都民の賢明な判断に期待したい。   (おわり)

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