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2017年6月12日 (月)

文科相再調査で新たな文書は出てくるのか

朝日新聞の5月17日の報道により加計学園の獣医学部新設認可を巡る安倍首相の関与を示唆する文科省の内部。文書の存在が明らかになった。菅義偉官房長官は同日の記者会見で【怪文書みたいなもの】とその存在を強く否定した。
だがその強気な発言が裏目に出て、世論の反発を買い都議選への影響に配慮した結果、松野博一文科相は内部文書の再調査を表明せざるを得なくなった。
その再調査に関して下村博文自民党幹事長代行兼自民党都連会長は6月11日のNHKの討論番組で「「調査結果は、今週中にはぜひ出してもらいたいというふうに文部科学省には言ってある。実際は相当オープンで、どんなものが出ているか、わかっている話でもあるわけだから、国家戦略特区の省内の行政文書は一とおり、出してもらいたい。安倍総理大臣と加計学園の加計理事長が友達関係だから、こうなったということ自体が間違いだ」と述べている。
下村氏は新たな文書は出てこないと述べ、その上で加計学園に獣医学部新設認可が下りたことに安倍首相が関与した事実はないということを言いたかったのである。
騒ぎを大きくした張本人の菅官房長官も菅氏の選挙区(神奈川2区)の地元紙【神奈川新聞】とのインタビューで「たまたま(加計学園の加計孝太郎理事長が)総理の友人だったがもともと地域から(獣医学部新設に申請が)出されていた】と語り問題はないとの見解を示している。
現在、日本には獣医学部あるいは獣医学科を設置している大学は11の国公立大学(北海道大学、帯広畜産大学、岩手大学、東京大学、東京農工大学、岐阜大学、大阪府立大学。鳥取大学、山口大学、宮崎大学、、鹿児島大学)と5つの私立大学(酪農学園大学、日本大学、麻布大学、北里大学、日本獣医生命科学大学)の16大学である。
そのうち国立大学は運営が大変なので経費削減のため、北海道大学と帯広畜産大学、岩手大学と東京農工大学、岐阜大学と鳥取大学、山口大学と鹿児島大学は共同で獣医学部を運営している。国公立大学の定員は270名、私立大学の定員は560名で合計830名にしかすぎない。
経営を安定させるために募集定員が多いのは私立大学で、酪農学園大学、日本大学、麻布大学、北里大学の定員は国公立大学の定員の3倍以上の120名である。加計学園が新設の認可を得た【岡山理科大学獣医学部】の定員は160名で日本最大の獣医学部となる。問題なのは果たして四国地域に毎年160名もの獣医を受け入れる需要ががあるかどうかである。漏れてくる情報から判断すると岡山理科大学濃獣医学部は今後の成長分野とされるライフサイエンス(精米科学)分野に力を注ぐとは思えないのである。
自民党は首相の関与を否定しているが下村発言や菅発言で国民が納得するとは思えない。さらなる丁寧な政府側の説明が必要であろう。   (おわり)

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