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2017年6月29日 (木)

2017年都議選中盤戦予測1-6(23区)

最大の有権者75万3409人を抱える世田谷区は当然のことながら定数も最大の8人の選挙区である。今回の選挙の立候補者は最多の18人であるが当選の可能性のある候補者は10人である。
【世田谷区】は現在、【待機児童数全国一】という悩みを抱えている自治体でもある。ここ数年【待機児童数】は1000人を超えており、区として待機児童解消に対策を講じているのであるが施設を増やしてもそれ以上に保育を必要とする児童数が増えているので結果として問題が解決しないのだ。世田谷区は女性の有権者数が2017年3月1日の時点で40万0911人、それに対して男性の有権者数は35万3409人であるから約4万7400人女性の有権者が多いというアンバランスな人口構成になっている。
投票率を55%と仮定すると投票総数は41万4000票。そのうち当選の見込みが少ないと想定されている8人の候補者が6万票前後獲得すると仮定すれば35万票を10人の有力候補で取り合うことになる。その結果投票の最低ラインは3万5000票となる。前回の選挙で3万5000票を超えたのは3万9952票を獲得した自民党現職の三宅茂樹氏だけであった。公明党は2人の候補者を前回は擁立し、票割をして2万4878票と2万4508票で2人を当選させた。ところが今回は最低ラインが上がると計算して現職の栗林のり子氏1人に絞った。栗林氏は5万票を超えてトップ当選の公算が大きい。
【都民ファーストの会】は都議会自民党会派を離脱して【新風自民党】という会派を結成しその後、都民ファーストに合流した木村基成氏(47)と東芝の研究所員から地方議会に転出を決断した待機児童の経験者の福島理恵子氏(46)の2人を擁立した。木村氏は1人区の小金井市選挙区から世田谷区に選挙区を変えたが会派離脱騒動でマスコミ露出度が高まり、知名度が上がり、選挙区換えにもかかわらず安定した戦いぶりで当選圏に入っている。福島氏は女性の有権者の多い世田谷区で待機児童の経験者という経歴が有権者の共感を呼び、これまた当選圏に入っている。福島氏は不正経理問題で経営陣の不甲斐なさに見切りをつけたことが正解であったということになりそうだ。
自民党は現職3人を公認したが自民党に逆風が吹いている今回の選挙では3人の当選は難しく2人の当選となる可能性が高い。自民党が3人当選するにはは都民ファーストの木村氏に自民支持層の票が30%以上流れないことが条件になる。
当選圏に入っているのは自民2、都民ファースト2、公明1、共産1で、残り2議席を自民、民進、日本維新、生活者ネットで争う。
有権者数60万4276人の【大田区】の定数は8人であるが2013年以降の4年間で有権者が3万3000人増えて60万3706人となった【練馬区】の定数が6人というのは不公平というべきであろう。次回選挙で練馬の定数を増やすべきである。
【大田区】投票率が上がるので当選最低ラインもそれに伴い3万票前後となる。【自民党】は現職3人を公認した。前回の選挙で3万票を超えたのは鈴木章浩のみ。
【公明党】は現職2人を公認。公明党は【創価学会】の政治部門であるので創価学会の勢力がが4年間で拡大したという裏付けがあるために2人の候補者を擁立したと思われる。【共産党】も新人2人を擁立、民進党は新人1人を擁立した。
台風の目の【都民ファーストの会:】は2人の公認候補を擁立した。一人はみんなの党所属の大田区議の2期目にみんなの党の解党により民進党に移り、昨年7月の大田区の都議選の補欠選挙に立候補して落選した森愛氏(40)。子育て中の2児のママである。もう一人は09年に千代田区から都議選に出馬し、都議会のドン内田氏を僅差で破った栗下善行(ぜんこう)氏。前回は日本維新に移り、北区から立候補して落選。今回は都議仲間の都民ファーストの前代表野田数代表にスカウトされての再チャレンジである。
現在当選圏内に入っているのは自民党2、都民ファースト2、公明党2と共産党1である。残りの1議席を自民党、共産党、日本維新の会、民進党で争っている。自民党の3人目の現職の当選の鍵を握っているのが栗下氏である。栗下氏が自民党支持層の票をどれだけ取り込むかにかかっている。   (おわり)

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