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2017年5月24日 (水)

「ロシアゲート」によってトランプ大統領は弾劾されるのか

トランプ政権が直面するロシアとの関係を巡る一連の疑惑を、アメリカのメディアはアメリカ政治史上、最大のスキャンダルとされる「ウォーターゲート事件」になぞらえて、【ロシアゲート】と呼んでいる。。ジェームズ・コミーFBI長官の突然の解任、加熱する疑惑報道、特別検察官の任命、急展開する一連の疑惑は政権の足元を揺さぶり始めています。
【ウオーターゲート事件】とは1972年6月17日にワシントンD.C.の民主党本部で起きた盗聴侵入事件に始まったアメリカの政治スキャンダルである。1974年8月9日にリチャード・ニクソン大統領が辞任するまでの盗聴、侵入、裁判、もみ消し、司法妨害、証拠隠滅、事件報道、上院特別調査委員会、録音テープ、特別検察官解任、大統領弾劾発議、大統領辞任のすべての経過を総称して「ウォーターゲート事件」という。
【ロシアゲート】とは今年1月のトランプ政権発足後、政権にとっての最大のリスクとなってきたロシアを巡る疑惑を指す。疑惑の端緒は去年の米大統領選挙中にロシアがサイバー攻撃などによって選挙に干渉した疑いがあるとマスコミが報じたからだ。。政権発足前のことし1月6日、アメリカの情報機関FBI(連邦捜査局)はこの問題を分析した報告書を公表した。報告書ではロシアのプーチン大統領がトランプ氏の対立候補ヒラリー・クリントン氏の信用を失墜させるため選挙活動を妨害するとともに、トランプ大統領の誕生を後押しすることを狙ってみずから選挙への干渉を指示したと結論づけている。
ロシアのプーチン大統領が米大統領選に介入というリスクを冒した理由はロシアのクリミア併合によってロシアが欧米から【経済制裁】を受け、食料品などの輸入がままならなくなり、食料品不足からインフレが発生し、その上、原油価格の暴落によってロシア経済は崩壊寸前であったからだ。クリントン氏が当選すればロシアはさらに追い詰められる可能性があった。
ロシア政府高官と接触していたのは辞任したマイケル・フリン前大統領補佐官、トランプ大統領選挙対策本部の幹部であったポール・マナフォート氏、トランプ大統領の娘婿のクシュナー大統領上級顧問などであった。
今年3月20日の下院公聴会で当時のコミーFBI長官はロシアとトランプ陣営の間で何らかの連携があったのかどうか、ロシア政府とトランプ陣営の関係者とのつながりを含め捜査している」と述べ、疑惑の捜査を進めていることを初めて公式に認めた。それから1か月半後の5月9日の一方的なコミー氏の解任は、はからずも「ロシアゲート」を巡る、一層深刻なトランプ大統領による【司法妨害】の疑惑を際立たせた。
アメリカの司法専門家の間では【司法妨害】に該当するかどうかは、トランプ大統領にコミー氏の解任にどのような動機と目的があったのかという「意思」が鍵を握るとする見解が大勢を占めている。、その「意思」の証明は容易ではないという見方が圧倒的だ。専門家の意見から判断すれば上下両院での【弾劾発議】は難しい。   (おわり)

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