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2017年4月14日 (金)

中・長期の日本の輸出傾向を暗示する2017年2月の貿易統計

【財務省】は4月10日、2017年2月の【貿易統計】(Trade Stratistics of Japan)を発表した。
【輸出総額】は6兆3465億円で、前年同月比で11.3%の増加で、輸出増は3カ月連続。【輸入総額】は5兆5331億円で、前年同月比の1.2%増で、輸入額も3カ月連続増。その結果、【貿易黒字】は8134億円で、前年同月比で245.5%。2か月ぶりの黒字であった。
【輸出増】の牽引役は【自動車の部品】(前年同月比で21.8%増)、【半導体等の電子部品】(16.8%増)、【科学光学機器)】(23.4%増)であった。【輸入微増】の要因は、原粗油】(前年比59.0増%)。【石炭】(52.0増%),[石油製品)(40.5増%)。【輸入増】の原因の一つには2016年に比較して円高が進んだということであろう、2016年2月の【ドル/円】相場の平均は117円36円であったが、今年2月の為替相場は113円40銭で、昨年2月より3.4%の円高,【トヨタ】は1円の円高で400億円の利益が吹き飛ぶので昨年に比較して2月は昨年同月比で1760億円の利益が消失したことになる。
貿易相手国・地域では一位は【アジア地域】で、輸出は前年同月比20.9%増の3兆4858億円、輸入が前年同月比で8.0%減の2兆4900億円で、20年ぶりの減少。黒字額は60カ月ぶりの9958億円で、前年同月比468.2%増で2か月ぶりの黒字であった。
2位のアメリカは日本からの【輸出額】は1兆2232億円、前年同月比で0.4%の微増となり2か月ぶりに黒字に転換している。
一方、アメリカからの【輸入額】は6119億円で、前年同月比微減の0.7%マイナス。3カ月ぶりのマイナスであった。その結果、【貿易黒字】は6113億円。前年同月比1.5%プラスで、5カ月ぶりにプラスに転じた。
3位は中国で、中国への【輸出額】は1兆1966億円の全同月比の28.9%増。4カ月連続の輸出額増加である。それに対して【輸入額】は1兆0848億円で、17.7%の減少。2か月ぶりに輸入額は減少した、貿易黒字は1118億円で、60カ月ぶりに貿易収支は黒字である。
4位のEUは、日本からの【輸出額】は前年同月比3.9%プラスの7005億円で、5カ月ぶりの増加であった。EUからの輸入額は前年同月比7.5%マイナスの6594億円で、12カ月連続のマイナス。貿易黒字は5カ月ぶりの411億円増。
世界的な傾向として中国に投資していた製造業はその製造拠点を中国から東南アジアへ移転させるか、本国回帰へ戦略を転換し始めている。その原因は中国人労働者の賃金上昇と外貨準備高の減少に対応するために中国当局は昨年から中国へ進出している外資系企業の利益の本国送金を禁止したことである。利益を本国に送金できなければ企業が中国に投資するメリットがなくなる。
今後、日本の貿易相手国としてアジアの国々とEU諸国にその焦点を移すべきであろう。そのためには日本はアジア諸国のインフラ整備に協力することが必要になる。EUとの間の問題としてはEPA(経済連協定を)を締結し輸入関税を引き下げる必要がある。   (おわり)

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