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2017年4月26日 (水)

不遜な議員を閣僚に起用する愚は避ける必要がある

地方の小都市の公立高校から東京大学法学部に進んで官僚や国有企業の職員になった人物は往々にして自らの無謬性を信奉している人物が多い。そのために弱者への配慮に欠ける発言をしても意に介さない。小学生の頃から学業の成績が1番以外になったことがない経験の持ち主であるからだ。
4月25日に復興担当大臣を辞任した今村雅弘氏はその範疇に入る人物であろう。因みに今村氏は人口2万9400人(2016年10月1日時点)という佐賀県鹿島市の県立鹿島高校出身である。
今村復興担当大臣は2017年4月25日、所属する自民党二階派のパーティーで講演し、東日本大震災の被害に関し「まだ東北で、あっちの方だったから良かった。首都圏に近かったりすると、(損害は)莫大(ばくだい)な、甚大な額になった」と述べた。同パーティーに出席していた安倍晋三首相は、今村の復興担当大臣としてはデリカシーに欠けた発言に対して「東北の方々を傷つける極めて不適切な発言だ。首相としておわびをさせていただきたい」と謝罪している。安倍首相が即座に謝罪をせざるを得ないほど今村氏の発言は東日本大震災の被災者の神経を逆なでする問題発言だったのである。
今村氏が所属する派閥二階派は所属議員42人の自民党第5位の派閥であるが派閥の領袖の二階俊博氏は現在自民党幹事長である。数の力を信奉する古いタイプの政治家で、そのため他の派閥が入会を認めないような議員でさえ入会を許している。その結果、問題を起こす議員が後を絶たない。【路チュウ事件』を起こした中川郁子議員と門博文議員、不倫問題で議員辞職した宮崎謙介氏がその当事者だ。
今村氏は4月4日にも問題を起こしている。午前の閣議後の記者会見で、原発事故での自主避難者への住宅の無償提供が打ち切られたことについて、あるフリージャーナリストから、国の責任を問う質問が出た際、今村は当初は冷静に県民に寄り添う福島県を引き続きサポートするとの国の立場を説明するも、同記者からは大臣自身の不見識からくる責任逃れであると追及。さらに同様の質問が10回以上繰り返された上に発言自体が無責任であると批判されたことに対し]、「なんで無責任だって言うんだよ。撤回しなさい。」として発言の撤回を求めた。撤回に応じない同記者に対し、「二度と来ないでください、あなたは」と語気を荒らげた。「避難者を困らせているのはあなたです」と記者から投げかけられた今村は、「うるさい」と言い残し、一方的に会見を中止して退室した。
今村氏は当選7回のベテラン議員であるが郵政民営化法案に反対して離党したため閣僚就任が遅れた。二階はには閣僚適齢期(当選7回)の議員が2人いるが年上の70歳の今村氏が閣僚に起用された。九州比例区選出で東北地方とは縁もゆかりもない今村氏の大臣登用は滞貨一掃セールのようなもので適材適所とは言い難い。
今村氏は旧日本国有鉄道出身でその後、JR九州の幹部職員を経て、政界入りをした。国土交通相であれば実力を発揮できたかもしれない。閣僚としてのの資質のない議員は当選回数が多くても閣僚に起用すべきではない。   (おわり)


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