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2017年1月30日 (月)

東京都の区長選挙に政党選挙という禁じ手を使った自民党

元祖都議会のドンこと内田茂氏と小池百合子東京都知事の代理戦争と言われている【千代田区長選挙】が1月29日に告示された。立候補者は小池知事が支援する5選を目指す現職の区長石川雅己氏(75)、自民党を離党して民主党政権下で財務相を務めた与謝野馨氏の甥で自民党推薦の与謝野信(まこと)氏(41)、政治団体代表の五十嵐朝青(あさお)氏(41)の3人で三つ巴の戦いになった。
【千代田区】は東京23区のほぼ中央で旧江戸城(別名千代田城、現皇居)を囲む外堀内の地域で、日本の政治機能が集中している。人口は2000年から16年間で約2万3000人増えて、17年1月28日時点で有権者数は4万8806人。マンションの住人が急激に増加しているので浮動票が選挙結果のキャステイングボードを握る。
自民党推薦の新人候補与謝野信氏陣営は【代理戦争】と呼ばれるのを避けるために【41歳の若さ】を強調する作戦を採ったが、事務所開きでは自民党の現職大臣が応援演説をしたために小池知事対自民党あるいは都知事選と同じ構図の小池知事対菅官房長官になってしまった。
地方自治は憲法にも規定されているように、国政から独立したものでむしろ対立関係にある。地方の基礎自治体の首長の選挙に政党色を持ち込むのは愚の骨頂で、禁じ手といってもいい。現職の官房長官が推薦候補の総決起大会に出席したのもいただけない。
真偽のほどは定かではないが自民党筋が密かに1月初旬に千代田区の世論調査をしたところ【若さ】が評価されて与謝野氏が石川区長を僅かにリードしていたという。ところが1月14日に豊洲市場の地下水の最終モニタリングの調査結果の数値が発表されると様相は一変したとされる。
豊洲の移転を積極的に推進していた元祖都議会のドン・内田茂氏率いる都議会自民党に都民及び千代田区民の怒りの矛先が向けられたのだ。さらに小池知事は内田氏に向けて第2の矢を放った。豊洲市場の土地購入問題で市民団体から住民訴訟を起こされていた石原慎太郎元知事の責任に関して再検証すると小池知事は発言した。石原元知事や豊洲市場の施設の入札問題で疑惑を持たれている内田氏の追求がなされていないことに小池知事に不満がたまっていた一部都民はもしかしたら小池知事は都政の闇を暴いてくれるのではないかと再び小池知事支持に戻ったのだ。
さらに菅官房長官の意向を汲んで?時事通信は1月18日に「小池氏が衆院選は自民党を応援すると明言」と報道した。これに対して小池知事は「「おいおい、小説か?」とツイッターで呟いて記事の内容を否定した。小池知事はこの記事を書かせたのは菅官房長官と特定しているという。
菅官房長官はどうやらポスト安倍を意識しだしたようで、故鳩山邦夫総務省が主宰していた派閥横断の政策グループ【きさらぎ会】を基盤に首相の座を狙い出したと囁かれている。菅氏は現在会長が空席の【きさらぎ会】の顧問であるが、いずれ時期を見て会長のポストのつくと思われる。
そこに立ちはだかったのが小池知事である。鳩山氏の次男二郎氏(大川市長)が父親の選挙区福岡6区から昨年10月の補選に立候補して小池知事の応援を受けて当選した。小池知事は鳩山邦夫氏の未亡人エミリー夫人からの依頼でマイクを握っている。菅官房長官は鳩山二郎氏の公認問題で公認漏れの二郎氏の対抗馬にも公認が出ないように働きかけ、尽力している。補選では小池氏の応援演説だけがマスコミで報じられていた。
小池知事は鳩山家とは縁があるのか小池知事が主宰している政治塾・【希望の塾】の塾生の中に鳩山邦夫氏の長男太郎氏がいる。太郎氏は元東京都議で7月の都議選で【都民ファーストの会】から立候補する可能性が高い。
ところで千代田区長選挙の情勢であるが、小池知事が支援する石川雅己前区長が2万票に対して与謝野氏は5000票という予想が流布している。現時点では自民党が前面に出ては東京都内の首長選挙では不利なのである。
  (おわり)


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