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2016年10月24日 (月)

ダブル補選の勝利は自民党の勝利にあらず

10月23日投開票の衆院東京10区と福岡6句の衆院のダブル補欠選挙において自民党公認の若狭勝氏(59)と無所属の新人で故鳩山邦夫元総務相の次男鳩山二郎氏(37)が民進党の公認候補に圧勝した。なにしろ開票が始まると同時の20:00にはNHKの開票速報では両候補者に当確が打たれた。
【開票の結果】:【東京10区】当選 若狭勝(前衆院議員)自民党公認 7万5755票、【次点】鈴木庸介(元NHK記者)民主党公認 4万7141票。【投票率】 34.85%。
【福岡6区】当選 鳩山二郎(前大川市長)、【得票】10万6531票、【次点】新井富美子(49)(元外務省職員)(民進党新人) 【得票】4万0020票、蔵内謙(35)(元参院議員秘書)(自民党福岡県連公認)、【得票】2万2253票。【投票率】45.46%。
【東京10区】の【野党共闘の分析】:2014年12月に実施された第47回衆院選において野党第一党の民進党の前身【民主党】の公認候補の江端貴子氏が獲得した票数は4万4123票、共産党の公認候補の得票数は2万8453票、生活の党(現自由党)の公認候補の得票は9663票なので野党の合計得票数は8万2230票となる。
今回の補選の投票率は第47回衆院選の投票率比で64.3%であるから野党共闘が機能していれば5万2860票を超えていたはずである。民進党公認候補とはいえ4万7000票では野党共闘が機能しなかったということになる。
一方、当選した若狭候補の選挙戦をプロデュースしたのは小池都知事で選挙戦では自民党公認でありながら【自民党】色を消す作戦に徹し、安倍首相以外の自民党の国会議員の応援は一切仰いではいない。その上、表立っては自民党都議の協力も得てはいない。自民党色を消したことによって野党の選挙協力を無力化したことになる。恐るべし小池知事である。
結局、東京10区の補選は自民党の選挙ではなく【小池派】の選挙であったということになる。小池知事の支持率が来年6月の都議選まで高止まりしていれば自民党公認で戦う都議選候補者は苦戦することになるであろう。
【福岡6区】の【野党共闘の分析】:第47回衆院選では当時の民主党(現民進党)は候補者擁立を見送ったため、選挙戦は自共の戦いとなった。共産党の公認候補金子金子睦美氏は健闘して4万5357票を獲得した。民主党の票が金子氏に流れたことを意味する。
民進党の新井氏の得票は4万0020票であった。投票率が台第47回衆院選より1.5%下がっているいることを加味しても野党共闘が機能せず、新井氏は無党派層の票を取り込めなかった。
小池都知事は、鳩山二郎氏の父親邦夫氏と小沢一郎氏が中心になって設立した新進党時代から親交があったことから10月16日に鳩山二郎氏の応援のため福岡6区の大票田久留米市に入った。小池氏は言葉巧みに鳩山氏が自民党から虐められているという構図を作り上げ、同情票が鳩山氏に集まるように仕向けている。
鳩山氏は【久留米市】では投票数の約60%に相当する6万3079票、市長を務めていた大川市では82%に該当する1万4777票を獲得して圧勝した。福岡県連所属の自民党衆院議員は10人であるが鳩山氏を支援したのは1人だけだ。
福岡6区の補選も自民党の勝利とは言い難く、鳩山氏と小池氏の力の相乗効果で鳩山氏は勝利を得たことになる。
   (おわり)

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