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2016年9月 1日 (木)

衆院東京10区補選の見通し

国会議員の欠員が生じて行われる欠員補充には2つの方法がある。比例区で欠員が生じた場合は【公職選挙法112条】に基づいて繰り上げ当選になる。
一方、【選挙区】で欠員が生じた場合には【公職選挙法113条】に基づいて【補欠選挙】である。補欠選挙を行う場合は同法33条の2の第2項で規定されていて、原則として4月と10月にまとめて実施される。ただし、参院選が行われる年は例年と異なり、今年の場合は6月22日から9月15日までに補欠選を実施する事由が発生した場合には10月に行われることになる。
東京10区選出の小池百合子衆院議員が東京都知事選に立候補したために小池氏は7月14日に失職し、その結果補欠選が10月23日に行われることになった。
小池氏が都知事選で圧勝したために小池知事のかつての選挙区である東京10区(豊島区と練馬区の一部)では小池知事ブームが沸き起こっていると言われている。それだけに自民党が小池知事の盟友・若狭勝氏以外の候補者を擁立しても小池氏が支援しなければ惨敗する可能性がある。
補欠選挙の出馬に意欲を示しているのは自民党から除名される覚悟で小池氏を応援した【比例東京】選出の若狭勝氏である。若狭氏が小池氏を支援したのは補選で東京10区から立候補しようという打算が働いたことは否めないであろう。たとえ自民党公認洩れとなって無所属で出馬しても小池氏を支えた男気のある若狭氏という評価が定まっているので若狭氏には小池ブームと相まって有利に働くことなるのは確実だ。
もう一人自民党から立候補を噂されているのが中曽根康弘元首相を祖父に持ち、中曽根弘文齋院議員(議長経験者)を父に持つ中曽根家3代目の中曽根康隆氏(34)で、現在は父親の秘書を務めている。蛇足ながら康隆氏は慶応高校で【嵐】の櫻井翔氏と同級生であったという。
中曽根康隆氏は14年に実施された第47回衆院選で祖父の選挙地盤であった群馬1区からの出馬を検討したが群馬県選出の山本一太参院議員の反対で断念している。
自民党東京都連は東京10区の補選の候補者を公募するとしているが若狭氏が公募に応じた場合難しい決断を迫られることになる。東京都連を牛耳っているのは都議団である。若狭氏を公認候補として都知事選のしこりがあるから簡単に認めるとは思えない。党規違反の若狭氏の処分をどうするかという問題が自民党には重くのしかかる。
自民党本部としては若狭氏の処分は譴責などの軽い処分で済ませ、そのかわり若狭氏には補選の立候補を断念させ、現存の自民党功労者の一人中曽根元首相の面子を立てて、中曽根康隆氏を後任候補として擁立するという筋書が実現するのがベストな解決策なのであろう。
若狭氏が自民党を離党しても補選に出馬することに固辞すれば分裂選挙となり、自民党は知事選の二の舞になりかねない。
小池知事の意向を尊重し、補選では若狭氏を公認し、次期衆院選では群馬1区の候補者として中曽根康隆氏を擁立するというのがこの難題の落としどころかもしれない。   (おわり)

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