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2016年9月17日 (土)

人材が払底している民進党

民進党代表に就任した蓮ホウ氏は早速、執行部の人選に入り、党運営の要の幹事長には蓮ホウ氏が所属する政策集団【花斉会】を率いる野田佳彦元首相を据えた。この人事は民進党内部には悪い意味で衝撃を与えたようである。というのは野田氏が現在の民進党の低迷を作り出したA級戦犯だからだ。
野田氏は首相在任中の12年8月に消費税率を引き上げるという民進党の前身の民主党、自民党、公明党の3党合意に漕ぎつけた。そしてその合意には付帯条件が付いていた。3党合意後なるべく早い時期に衆院を解散するという。
そのために3党合意に基づいて12年11月中旬に当時の野田首相は衆議院解散を強行し、その後の衆院選で民主党は惨敗し、政権の座から転げ落ちたからである。解散前の230議席が57議席にまで激減し、173人の同志を失ったのだ。当然、落選議員の間からは野田首相への恨み節が聞こえてきた。
野田首相は演説がうまいだけで政策に精通しているわけではない。首相になる器ではなかったが、財務省の甘言に乗って、消費税率引き上げのための捨て駒として財務省に使い捨てられたということになる。
幹事長を引き受けた野田氏はその心境を16日の両院議員総会の席上で【蓮ホウ新代表】を蓮の花に譬(たと)えて、「蓮の花を下で支えるレンコンになった気持ちで徹底して下支えする」と述べている。
蓮ホウ新代表にとって野田氏こそが一番信頼できる政界の先輩なのであろう。蓮ホウ代表を【花斉会】に引き込んだのは花斉会のメンバーであった蓮ホウ代表の自宅がある東京5区(目黒区)選出の元衆院議員の手塚仁雄(よしお)氏である。ただし、野田氏の幹事長就任には中堅議員以下の若手議員の間では【清新さ】をアピールしなければならないのに清新さに欠けるという失望感が広がっている。
執行部人事では、代表代行に安住淳元財務相(宮城5区)、国会対策委員長には2回目の山井和則衆院議員(京都6区)が内定した。
【ヨミウリオンライン】は17日午後、新執行部の人事について『民進党の蓮舫代表は16日、新執行部人事を巡り、幹事長に前首相の野田佳彦氏(59)を起用する人事案を党両院議員総会に提案し、了承された。
蓮舫氏はまた、党代表選で自身を支持した細野豪志・元環境相(45)に代表代行を打診したほか、国会対策委員長に山井和則・元民主党国対委員長(54)を起用する方向で調整に入った。山井氏は、代表選で蓮舫氏と戦った前原誠司・元外相のグループの所属で、党内融和を図るのが狙いとみられる。政調会長などその他のポストについても調整を続けており、旧維新の党グループを率いる江田憲司衆院議員(60)の要職起用も取り沙汰されている。蓮舫氏は週明けまでに新体制を固め、党内に諮りたい考えだ。
蓮舫氏は16日の議員総会で、野田氏起用の理由を「安倍首相と対峙たいじしていける経験をお持ちの方だ」と説明した。首相経験者の幹事長起用は異例だ。』と配信している。
衆院議員数が73人という100人に満たないということもあり、若手で政策通がいないために同じメンバーで人事がたらい回しされている感が否めないのだ。とにかく経済と安全保障の論客を養成することが急がれる。それにしても蓮ホウ代表によって民進党が国民の信頼を取り戻せるとも思えない。蓮ホウ代表自身が国籍問題で国民の信頼を失ったからである。   (おわり)

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