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2016年8月 1日 (月)

2015年の年金積立金運用管理機構の運用実績5.3兆円の赤字

世界最大の公的年金(厚生年金や国民年金)の運用機関である【年金積立金管理運用独立行政法人】(GPIF)は7月29日、2015年度の運用実績を公表した。
【GPIF】が先週末に公表した昨年度の運用状況によると、収益率はマイナス3..81%、収益額はマイナス5兆3098億円と08年の金融危機(リーマンショック)以来、7年ぶりの低水準を記録している。
日本株の収益率はマイナス10..80%、外国株はマイナス9..63%とともに08年度以降で最も悪かった。保有する銘柄には代表的な株価指数を構成する企業が並んでいる。日本株では【トヨタ】、【三菱UFJフィナンシャル・グループ】、【三井住友フィナンシャル・グループ】、外国株では【アップル社】、【エクソン・モービル】、【マイクロソフト】など。ただし、こうした有名銘柄の保有は市場の平均収益を求める【パッシブ運用】といわれる消極的な運用姿勢で、これが収益の足を引っ張ったことになる。もう一つの運用法は資金の委託先が独自の戦略で運用指標(1.7%)を上回る収益を目指す【アクティブ運用】である。
【GPIF】は国内外の株式運用は外部に委託している。国内株【アクティブ】は【ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント】など17ファンド、【パッシブ】では三菱UFJ信託銀行など10ファンド。外国株【アクティブ】ではアムンディ・ジャパンなど14ファンド、【パッシブ】ではブラックロック・ジャパンなど6ファンドだ。
ところで、【GPIF】は14年10月末の資産構成見直しで従来の【日本国債】偏重の資産構成を改め、日本国債の運用額を60%から35%に引き下げ、、【外国債】を11%から15%、内外株式を12%から25%に引き上げた。
ところが資産構成を見直した直後にギリシャの債務危機や中国人民元の切り下げの影響で世界の株式市場が混乱し、内外の【GPIF】保有の株価が急落し、【GPIF】は15年は収益が悪化したのだ。【GPIF】は15年3月末の時点で国内株2073銘柄、外国株2665銘柄を保有している。
【時事通信】は7月29日午後、【GPIF】の赤字について『公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は29日、2015年度の運用損益が5兆3098億円の赤字に転落したと発表した。
赤字は5年ぶり。世界的な景気後退懸念を背景とした国内外の株価の下落や円高の進行が響いた。14年に実施した国内外の株式への投資比率引き上げが裏目に出た形だ。
公的年金の自主運用が始まった01年度以降で見ると、15年度の赤字幅は、リーマン・ショックがあった08年度(9兆3481億円)、07年度(5兆5178億円)に次ぐ3番目の大きさ。年度ベースの収益率はマイナス3.81%と4番目に低い水準だった。
運用損益の資産別内訳は、国内株が3兆4895億円の赤字、外国株が3兆2451億円の赤字、外国債券が6600億円の赤字。国内債券は2兆94億円の黒字だった。
15年度の運用損失が響き、01~15年度の累計の運用益は45兆4239億円(14年度末は50兆7338億円)と5年ぶりに縮小。15年度末の運用資産額は134兆7475億円(同137兆4769億円)と4年ぶりに縮小した。』と配信している。
【GPIF】は01年~15年の運用で15年の赤字分を差し引いても45兆円を超える収益を上げている。国民は1年単位で一喜一憂しないことである。運用を【アクティブ運用】の比率を上げて収益を上げることを考えるべきであろう。【日本国債】の金利が1%以下なので株式運用が中心にならざるを得ないからだ。

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