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2016年8月29日 (月)

日本は息の長い支援と協力をアフリカ諸国にすべきだ

1993年に日本が主導し、国際連合と世界銀行などの国際機関の共同開催で始まった【アフリカ開発会議】(TICAD Tokyo International Conference of Africa Development)はアフリカ開発をテーマとする会議である。これまで5回5年ごとに日本で開催されが、6回目の今回はアフリカ諸国の提案により初めてアフリカのケニアの首都ナイロビで8月27~28日の2日間開催された。今後3年ごとの開催になる。
【TICAD】の背後にある日本政府の考え方は:(1 )「質の高い成長」
アフリカの開発課題に対処するには,経済成長を実現し,その恩恵が貧困層も含めて広く社会に行き渡るような,バランスのとれた安定的な成長を実現することが重要です。日本はこのような「質の高い成長」を後押しするために,日本企業の持つ高い技術によって「質の高いインフラ」の整備を促進します。
(2)「人間の安全保障」(「アフリカの一人ひとりの能力強化」)
アフリカの人々一人ひとりの能力強化を図り,能動的な社会づくり,国づくりへの参画を促すことは,アフリカの自律的な成長を力強く後押します。人間の安全保障の推進に向けた議論を主導してきた国家として,日本は,一人ひとりが輝くアフリカを目指し,様々な取組を進めてきています。アフリカに進出する日本企業も,アフリカの若者「一人ひとり」の育成に貢献しています。(外務省ホームページより引用)
ところで、【TICAD】の本来の開催目的は日本が国際連合の【安全保障理事会の常任理事国】に就任したいという悲願のために開始した会議で、アフリカの開発は二の次であった。その証拠に第1回会議開催から24年が経過したが1,2の成果を除き、めぼしい成果は上がっていない。なぜ日本がアフリカに注目したかといえばアフリカは国連参加国が多く、大票田なのだ。
日本は官民ともアフリカ開発には熱意が欠けていた。会議に参加していた日本企業は政府の手前アフリカを訪問して、各国の首脳に面会し、写真を撮ってそれでアリバイ作りをしてお茶を濁していた側面がある。
しかし、これから日本が海外展開をするには【最後のフロンティア】と呼ばれている人口11億人のアフリカ市場に目を向けるべきであろう。中国は共産党一党支配が続く限り市場規模はアメリカと同程度の3尾k人程度である。日本はインドのインフラ整備事業に食い込んでいる。インドとアフリカ市場を育てればリスクの多い中国には今後深入りする必要がなくなる。
アフリカ市場は現時点では中国が圧倒的な存在感を示しているが、それは製品の質でなく価格の安さが原因である。日本は当面、中小企業が機能を落とした安い製品を製造し、アフリカ市場に輸出するというのも一つの方法であろう。いずれにしても日本はアフリカ市場では後発である。息の長いアフリカ支援と協力が要求される。
【NHK NEWS WEB】は28日深夜、【TICAD】の成果について『アフリカで初めて開かれたTICAD=アフリカ開発会議は、ケニアのナイロビで、アフリカ各国の首脳らが出席して2日間にわたって議論が行われ、日本時間の28日夜、成果を盛り込んだ「ナイロビ宣言」を採択して閉幕しました。
「ナイロビ宣言」では、原油などの資源価格の下落がアフリカ諸国の財政悪化を招いているとして、資源輸出への依存を減らして経済の多角化を進めることや、エボラ出血熱の感染拡大が経済活動をまひさせたとして、医療・保健体制を強化すること、それに、テロを強く非難し、根絶に向けて社会を安定化させることなどが必要だとしています。
また、宣言には、海洋進出を強める中国を念頭に国際法に基づいて海洋秩序を維持することや、日本の常任理事国入りを含む国連安保理改革を早急に進めることも盛り込まれています。
安倍総理大臣は、共に議長を務めたケニアのケニヤッタ大統領らと共同記者会見に臨み、「日本は約束を守る国であり、1つ残らず実行する。こうした日本の貢献は経済の多角化と、発展の果実の分配による社会の安定化をもたらし、保健医療へのアクセス向上にもつながる。アフリカは世界の希望を担う大陸だ。さらに成長し、大きく変貌すると確信している」と述べ、官民を挙げてアフリカの発展を支援していく考えを強調しました。』と報じた。
アフリカ諸国を豊かにした上で日本の大手企業はその果実を手に入れるべきである。急いては仕損じることになる。
   (おわり)

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