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2016年8月 1日 (月)

東京都知事選 小池百合子氏の作戦勝ち

7月31日投開票の東京都知事選挙で出口調査と期日前投票の聞き取り調査の結果から、21人の立候補者の中の主要3候補の得票比率が【小池百合子元防衛相(64)47.4%】、【増田寛也元総務相(64)26.5%】、【鳥越俊太郎氏(76)19.3%】となり、開票が開始された直後の20時01分には小池百合子氏の当確が打ち出され、日本の首都で史上初の女性知事が誕生した。女性が真の意味で活躍できる新時代の幕を小池氏が開けたと後世の歴史家が評価する【エポックメイキングな出来事】なのかもしれない。
今回の都知事選で【自民党都連】は都民の心情を読み違ったのが惨敗の最大の原因である。そもそも今回の突発的な都知事選の原因は舛添要一前東京都知事の政治資金の使途の公私混同である。さらに舛添知事の前任者猪瀬直樹元知事も【政治とカネ】の問題で任期途中での退任を余儀なくされていた。2人の知事を担ぎ出したのは自民党・公明党であった。本来ならば自民・公明両党は候補者を擁立すべきではなかったと筆者は思っている。
自民・公明党支持者以外の東京都民の心情を忖度すれば【自民党東京都連】は責任を取っていないという不満がたまっていたのだ。その都民の不満を敏感に嗅ぎ取ったのが小池百合子氏で、自民党東京都連との対決姿勢を打ち出せば十分勝機はあると勝負に出たのである。
自民党東京都連のボスと言われている内田茂東京都議(東京都連幹事長)は自己の利権を守るために元総務相の増田氏を担ぎ出した。岩手県知事の経験があるという理由で。これは表面的な理由で岩手県知事時代に小沢一郎氏の傀儡であったように増田氏は傀儡に喜々として甘んじる人物だからである。
増田氏は総務相時代に東京都の税金を召し上げて、他の自治体に配分している。このような東京都に仇をなした人物が東京都知事に立候補すること自体自己矛盾であろう。自民党都連は候補者の選定を誤ったのと同時に選挙戦では表に出るべきではなかったのだ。
ところで、小池氏の街頭演説を【You Tube】で見ていたが演説内容では増田氏や鳥越氏とは雲泥の差で、マスコミの一部は【小池劇場】と評していたがまさに一幕もの舞台劇の趣であった。筆者はこれまでに数多くの選挙にかかわってきたが久しぶりにプロの政治家の神髄に触れたような気分に浸ることができた。
何かと話題を集めた鳥越氏は立候補の動機を参院選の結果で日本の安倍首相主導の政治に危機感を抱いからとの述べているが虚言である。参院選の最中に都知事選の説明会が開かれているがその説明会に鳥越氏陣営の関係者が出席しているのだ。自分の知名度をもってすれば後出しジャンケンで当選できると踏んでいたのだ。自民党の分裂選挙が確実となったので。思い上がり以外の何物でもない。
日本では戦後、贖罪感からジャーナリストの世界ではリベラル派が幅を利かせていた。しかしソ連邦の崩壊によりリベラル系ジャーナリストの居場所は徐々になくなってきていた。それを決定的にしたのが中国の台頭で、【安全保障】音痴のリベラル系ジャーナリストの歴史的使命は終焉したのである。鳥越氏が惨敗したことはその象徴となる。   (おわり)

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