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2016年7月 1日 (金)

2015年の公的年金の運用赤字を騒ぎ立てる民進党

【国民年金】と【厚生年金】の積立金を運用する【年金積立金管理運用独立行政法人】(GPIF)は、平成27度(2015年)の運用実績の概要をまとめ、政府に6月29日に提出した。政府関係者によると、15年6月中旬から始まったに中国株式バブルの崩壊に端を発した世界同時株安などが影響し、5兆円を超える赤字となった。
GPIFは14年10月31日に積立金の運用方針を見直し、国債など国内債券の比率を60%から35%に引き下げ、国内と外国の株式の比率を50%に引き上げたが、運用実績が赤字になったのは平成22年度以来5年ぶりである。
現在、争点なき【参院選】の最中であるが、民進党の共闘のパートナー【共産党】の政策委員長の【人を殺すための予算】発言で民進党も国民の反発を買い、守勢に立たされていたが【GPIF】の運用赤字で攻勢に転じようと参院選後の27年度の運用実績の発表を【赤字隠し】と騒ぎ立てている
民進党が5兆円超の運用赤字を非難する資格があるのかといえば筆者はないと思っている。民進党の前身の民主党の政権運営が始まったのは2009年の10月からで、その年の運用黒字は9兆1850億円であるが民主党の功績だけではない。翌10年は2299億円の赤字、11年は2兆6920億円の黒字でなんとか民主党は面目を保った。12年には11兆円2222億円の黒字となったが、野田首相が11月中旬に衆院を解散後円安、株高になったので前年を2兆円上回ったのだ。安倍政権に移行した13年は10兆2207億円の黒字、14年は大幅な金融緩和政策の効果が現れて円安、株高となり、運用益は15兆2922億円となった。安倍政権になり、【GPIF】の運用益は2年間で約25兆5000億円である。民主党政権時代の約3年間の運用黒字は多めに見積もっても7兆円であろう。
日本国債の金利が1%以下の現状では【GPIF】は国内の株式と外国の株式で運用益を増やさざるを得ないのが現今の情勢である。実際の運用は【GPIF】の職員が行っているのではなく、国内外の証券会社などの委託している。
【朝日新聞】は7月1日、運用赤字に関して『GPIFは国民年金と厚生年金の積立金約140兆円を運用している。30日の運用委員会は非公開で開かれ、GPIFが15年度の財務諸表を報告。関係者によると、運用損は総額で5兆数千億円に上ったという。
中国が人民元を切り下げて世界的な株安となった昨年8月の「チャイナ・ショック」が影響し、昨年11月に公表された7~9月期の損失は7・8兆円だった。
GPIFは将来の年金支給に必要な利益を確保するとして14年10月に運用基準を見直した。国内債券の比率を60%から35%に下げ、代わりに株式比率を50%に倍増。安倍政権は成長戦略にも位置づけたが、株価の影響は受けやすくなった。
15年度の運用成績の公表日について、GPIFは3月末に7月29日と決めた。例年は7月上旬に公表しているが、今年はGPIF発足10年に合わせて保有株の銘柄なども新たに公表する予定で、その開示方法などを検討するに時間がかかるためだと説明している。
これに対し、民進党は「損失隠し」と追及を続けており、岡田克也代表は30日の街頭演説でも「選挙に不利なことは隠す。安倍政権のやること、こんなことが多い」と反発。運用委員会の外部有識者からも「7月の末というのは遅いと受け止められるのは当然」といった指摘が出ている。』と配信している。
民進党が政権をとっていても同じことをしたのに違いがない。民進党は攻めあぐねているということであろう。   (おわり)

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