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2016年4月24日 (日)

中国メディア熊本地震の中国経済への影響を懸念

熊本地震が発生して1週間が経過し、九州新幹線の一部の区間・博多ー熊本市間が再開し、交通機関などにも復旧の兆しが現れている。九州に進出している大手企業の生産拠点も一部操業を再開しているがまだ余震が続いている状況に変わりはない。
熊本地震の詳報は中国にも伝えられ、5年前の東日本大震災の際に日本のスマホ向けの半導体製品の供給が一時途絶え、ダメージを受けた中国のスマホメーカーの窮状が再現されることを懸念した中国のメデイア【東方頭条】は4月18日午後、『一部の日本企業が熊本に半導体工場を持っていると伝えつつ、今回の地震によって生産に支障が生じる可能性に言及。東日本大震災が発生した際も、さまざまな製品に搭載される部品が供給不足に陥ったと紹介したうえで、中国のスマホメーカーには多くの日本製の部品が搭載されており、特にソニー製のイメージセンサは非常に重要だと指摘。
東日本大震災によるものではないが、中国メーカーが過去にソニーのイメージセンサを調達できずに大きな混乱に陥った事例があることを指摘し、今回の地震によって図らずしも中国企業に想定外の影響が出る可能性に警戒感を示した。』と配信した。
アメリカ・カリフォルニア州のサンフランシスコ市郊外のサンタクララバレーを含むサンノゼ地区に世界No1の半導体メーカー【インテル】をはじめ半導体メーカーが集積しているところから【サンノゼ地区】は【シリコンバレー】という異称を持つがそれをもじって九州は【シリコンアイランド】と呼ばれている。それだけ2000年代初頭までは九州には半導体メーカーが生産拠点を保有していた。
現在では国内の半導体メーカーの統廃合が進み、九州に数箇所に拠点があったNEC(日本電気)は【ルネサス】と統合したしたために九州から撤退し、現在は【ルネサス】が熊本市南区に川尻工場を操業している。川尻工場は8インチ(20cm)ウェハー対応の前工程製造拠点として、自動車を含むマイコン中心の半導体を製造している、
【三菱電機】は熊本県合志市でパワー半導体製造工場を稼動させている。【パワー半導体】は交流を直流に変えたり、電圧を下げたりする電気エネルギーの制御や提供に用いられる半導体で、電車の製造に必要不可欠である。さらに【三菱電機】は菊池市で液晶モジュールの工場を操業している。
東芝から【イメージセンサー】部門を買収した【ソニー】は熊本県菊池郡菊陽町に【イメージセンサー】量産拠点を持っている。【ソニー】の【イメージセンサー】の世界シェアは60%を超えていて、スマホの世界シェアで20%を超える中国メーカーにとって【ソニー】の菊陽町の工場の再開は死活問題なのである。
ところがスマホ市場は峠を越したと見られていて,中国では現在約300のスマホメーカーの50%は2~3年以内に倒産すると予測されている。
ところで、半導体メーカーの浮き沈みは激しく、スマホ向けの半導体製造メーカーが現在は一番活況を呈している。パソコン向けの半導体に特化していた【インテル】は売上高が低迷し、世界各地の従業員の10%を超える1万1000人を解雇する見通しである。
製品の組み立てだけの中国の製造業は全盛期を過ぎたということであろう。   (おわり)

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