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2016年3月31日 (木)

民進党政府追及のためTPP交渉過程追及チームを発足させる

国会は4月5日からTPP協定の承認を求める議案などの審議に入る。日本は衆参両院の過半数を与党が握っているのでTPP協定の承認に漕ぎ着けることはほぼ間違いない。問題は上下両院の過半数を野党共和党に支配されているアメリカである。11月に実施される大統領選の駆け引き材料に使われる可能性が高いので、アメリカ議会の承認が得られるの年末まで延びる可能性がある。
【TPP】の交渉協議が始まったのは2006年で、原参加国は太平洋を取り巻く4つの小国・ニュージーランド、シンガポール。ブルネイ、チリで、「小国間同士の戦略的提携により市場における存在感を向上させる」ことを目的としていた。原参加国以外の国で最初に参加を表明したのはアメリカで08年9月のリーマンショック直後であった。その時、日本はアメリカに参加を求められたが、TPPの目標【原則関税撤廃】は日本国内では理解を得られないとして参加を断っている。
日本のTPP交渉協議への参加決定の決め手となったのは13年2月の安倍首相とオバマ大統領の会談で、安倍首相は会談後「TPPは聖域なき関税撤廃が前提ではないことが明確になった』と表明し、翌月の3月から日本は交渉協議に加わった。日本がコメ、小麦、牛肉・豚肉などの農産品五品目でおいそれと関税撤廃に応じられないのと同じようにアメリカは自動車で直ちに関税撤廃には応じられなかったからである。
TPP交渉協議の基本は2国間の秘密交渉だ。交渉協議参加12カ国はそれぞれ国内事情を抱えており、交渉内容をオーブンにしては国内の反対で交渉が決裂するリスクが高かったからである。
民進党はこの間の事情を理解しながら交渉協議の過程を公にしろと政府に要求している。嫌がらせだ。その上、【TPP交渉過程追及チーム】を発足させるという。アメリカの国内事情に配慮すれば政府が交渉過程を現段階で公開することはありえない。民進党はパフォーマンスで追求する素振りを見せているだけなのである。
【NHK NEWS WEBは3月31日、『民進党は、TPP=環太平洋パートナーシップ協定の承認を求める議案などを巡り、日本とアメリカの交渉過程を明らかにしなければ十分な国会審議ができないとして、独自のチームを発足させ、政府側を追及していく方針を確認しました。
国会は来月5日にTPP協定の承認を求める議案などの審議に入ることになっていますが、民進党は、交渉を担当した甘利前経済再生担当大臣とアメリカのフロマン通商代表との交渉過程が明らかになっていないと批判していて、今後、政府の対応を追及していくための独自のチームを発足させました。
国会内で開かれた初会合で、座長に就任した玉木国会対策副委員長は「TPP協定は国民生活に大きな影響を及ぼすにもかかわらず、政府の対応は不誠実で、このままでは十分な審議ができない」と指摘しました。
これに対し、政府の担当者は「TPP交渉の経緯については国会審議の場で丁寧に説明していきたい」とする一方、「各国との具体的なやり取りについては説明することができない」などと述べました。』と報じている。
政府側が交渉内容を公開しない以上、追求チームが得られる情報はマスコミ情報に限定されるであろう。   (おわり)

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