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2016年2月18日 (木)

衆参同時選挙は消え、4月衆院選挙説が浮上

安倍政権は【3A!S】という微妙な権力バランスの下に機能してきたと永田町では囁かれている。【3A】とは安倍首相、辞任した甘利明前経済再生担当相それに麻生太郎財務相であり、1Sは菅義偉(よしひで)官房長官だ。
この見解を裏付けるのが何かと放言癖あるいは失言癖のある麻生財務相の「俺と菅と甘利の3人がしっかりしていればこの内閣はびくともしない。」という口癖である。
甘利氏が安倍首相の再三の説得にも拘わらず辞任してしまったために、安倍首相は気落ちして涙を流し、3人の権力構造に微妙な変化が現れているという。財務省の立場を代弁することの多い麻生氏と財務省を信用していない安倍首相の間を取り持ってきたのが甘利氏であり、ポスト安倍に意欲をちらつかせる菅官房長官への牽制役を務めてきたのも甘利氏であった。
甘利氏は自らの器量を理解しているので首相への意欲はなく、それを深く理解しているので安倍首相は甘利氏には心の内を全て曝け出していたという。いわば甘利氏は安倍首相にとって何人にも代え難い盟友であり、安倍首相の精神安定剤であったということになる。それ故に安倍首相は1日も早い甘利氏の復権を誰よりも願っている。そのためには甘利氏が選挙という禊の儀式を済ます必要があると安倍首相は考えている。その結果、衆院選をなるべく早い時期に実施することを安倍首相は決断したと思われるのである。
その根拠となるのが第2次安倍内閣当時環境相を務め、失言問題で辞任した石原伸晃(のぶてる)氏を甘利氏の後任の経済再生相兼TPP担当相に起用したことだ。安倍首相は石原氏の政治家としての力量を全く評価していないと言われ、個人的には毛嫌いをしているという噂が立っている。
甘利氏が辞任した当初、その後任には参院の林芳正元農水相(山口選挙区)、経産省官僚出身の西村康稔(やすとし)内閣府副大臣(TPP担当)(兵庫9区)、同じ経産省官僚出身の斉藤健農水副大臣(千葉7区)など複数の名前が取り沙汰されていたが石原氏が起用された。この人事はこの内閣は短期で終わるという首相のシグナルだと解釈している自民党議員は多い。民主党の枝野幹事長すらも4月の衆院選を想定し、その備えをしておくように檄を飛ばしている。
筆者が不審に感じたのは、先頃不倫問題で辞任した宮崎謙介議員の京都3区の補欠選挙が4月に行われるが、民主党は前議員の泉健太氏が立候補②意欲を示しており、公認される可能性が高い。ところが自民党は謹慎の意を表すのが先でその後、慎重に公認候補の人選を進めるなどと茂木敏充選対本部長は悠長な発言を繰り返している。調べてみないと断定できないが衆議院を解散してしまえば、補欠選挙は不要になるのではなかろうか。
ところで、衆院同時選挙には公明党は乗り気ではなかった。というのは公明党支持者は高齢者が多く、衆参同時選挙では衆院の選挙区では11の小選挙区以外では自民党候補者の名前周知徹底する必要があり、参院選では2人区の選挙区では自民党候補者の名前を記憶してもらうのに時間が必要で、同時選挙では混乱を生じる懸念があるからだ。
4月に衆院選挙が実施されれば、内閣支持率が50%を超え、自民党支持率が30%台後半という現状から判断すれば、自民党の圧勝という予測が成り立つ。   (おわり)


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