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2016年2月16日 (火)

急激な株安、円高は是正されるのか

株価の急落が続いていた東京株式市場は週明けの15日、ニューヨーク原油先物市場での原油価格の急上昇、外国為替市場で急激な円高の流れが停止したことなどを受けて不安感が減少し、全面高の展開となり、日経平均株価は一時、1200円以上値上がりし、終値は先週末12日比で約1070円上昇し、16023円で取引を終えた。
16日の取引は昨日の日経平均株価が1000円超える大幅上昇を受けての利益確定売りによる下落で始まったが終値は前日比31円高の16054円となった。世界同時株安の原因の一つである原油安は16日にサウジアラビア、ロシア、カタール、ベネズエラ4カ国が生産凍結に合意したために今後、原油価格は安定するものとの見通しで株価には好材料が生まれたと考えられる。
【日経新聞】(電子版)は16日夕刻、2日連続の株価上昇に関し、『3度目の正直となるか――。16日の東京株式市場で日経平均株価は前日比31円高の1万6054円で終えた。上げが続く「続伸」は今年に入ってようやく3度目。先週末までの3営業日で2000円下げ、前日に一転1000円超反発と、最近の不安定な天候並みに荒れた相場だったことを思うと、ようやく訪れた春の兆し。「久々に落ち着いた市場だ」。関係者からは安堵の声が漏れた。
投資家の不安心理を増幅していた資源価格の下落や円高が、この日は一服したことが大きい。だが、実際はメガバンク株など下げすぎ銘柄の買い戻しが中心。一時は300円超に拡大した上げ幅も大引けにかけて31円高まで縮小した。前日に5000億円の自社株買い枠設定を発表したソフトバンクが制限値幅の上限(ストップ高水準)まで買われ、1銘柄だけで日経平均を82円押し上げたことを考えると、相場は乱気流を脱したと言えるほど強くはないことが分かる。
前日1000円以上上げているだけに朝方は利益確定売りが先行したが、WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の原油先物相場が時間外取引で節目となる30ドルを回復し、「買い戻しのムードが一気に広がった」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘投資情報部長)。材料視されたのが、サウジアラビアの石油鉱物資源相がロシアのエネルギー相と原油減産に向けた会談を開くとの報道だ。仮に減産で合意すれば、「原油では需給バランスが取れる方向に向かう」(UBS証券の居林通氏)。金融市場の波乱の“震源”原油市場にジワリ期待感が広がった。』と配信している。
【日経平均株価】の大幅下落は、日銀が先月29日に発表した【マイナス金利導入】が切っ掛けとなった。銀行の業績低下が不安視されたからだ。東証一部に上場している銀行株の値動きを示す株価指数は16日には1.9%上昇したが、【マイナス金利】導入前日の1月28日に比べると2週間で19.8%もの下落である。日本の株価は当面乱高下を繰り返す可能性が高い。日本の株安や円高が是正される見通しはまだ立たない。
先行きの見えない株式市場に関し、投資家の関心は、日本時間の今夜(16日)に発表されるアメリカとヨーロッパの経済指標に集まっている。その結果しだいでは株価に波乱が生まれることになる。   (おわり)

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