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2015年11月 9日 (月)

大阪都構想が大阪市長選の争点になるのを大阪市民は許すのか

5月に住民投票で否決された【大阪都構想】を再び選挙の争点にと目論む地域政党【大阪維新の会】と自民党を中心とする【大阪都構想】に反発する非【維新の会連合】との激突の色合いが濃い大阪市長選が11月8日に告示された。
立候補者は届け出順に前衆院議員の吉村洋文(ひろふみ)氏(40)=大阪維新の会公認、元大阪市北区長の中川暢三(ちょうぞう)氏(59)=無所属、元テーマパーク従業員高尾英尚の(ひでひさ)氏(33)=無所属、前大阪市議の柳本顕(あきら)氏=自民党推薦。
選挙戦は【大阪維新の会】公認候補の吉村氏と自民党、民主党、共産党か支援し、自主投票を決めた公明党の【大阪都構想】に反対する一部の大阪市議が非公式に応援する柳本氏の対決となる。
選挙戦の【第一声】で吉村氏は「組織という大きな壁が私の目の前にある。この大阪の将来を考えた時、しっかりとその壁を正面から乗り越えていきます。これまで大阪維新の会でやってきた改革、それをしっかりと受け継いで前に進むだけじゃなくて、橋下市長がこれまでやってきた改革、橋下市長を乗り越えて前に立って、この大阪を前進させなければならないと確信しております」などと述べた。
柳本氏は「5月の住民投票が行われ、最終的には反対多数で勝った。6か月もたたないうちに都構想を表号するなんてあってはならない話です。法律に定められた住民投票ならば、賛成した方も反対した方も、これから大阪市が残るという前提で落ち着いた政策議論で大阪市を繁栄させたい。破壊的改革ではなく創造的改革へ。過去に戻すのではなく正常に戻す選挙」などと述べた。(The Pageより引用)
維新の会の吉村候補は知名度不足が指摘されている。大阪市出身ではなく、政治歴も大阪市議会議員(北区選出)を1期途中で衆院選出馬のため辞職し、14年の衆院選に大阪4区から出馬、比例復活当選しただけの経歴である。衆院議員も1年未満で辞職している。大阪都構想の制度設計に深く関わったために市長選に立候補することになった。橋下大阪市長の信頼が篤いとされる。【大阪維新の会】には一頃ほどの大阪市民の熱狂的な支持は失われているので吉村氏としては苦しい戦いを強いられるであろう。
柳本候補は父親の後を継いで西成区選出の市議を5期務めている。今年4月の統一地方選挙では8110票を獲得している。叔父は参院議員の柳本卓冶氏である。公明党の本部が次期衆院選を考え、【おおさか維新の党】を刺激したくないので大阪市長選では自主投票となったことは柳本氏にとってマイナス要因であるが【大阪都構想】に反対する公明党議員は水面下で柳本氏を支援することになっている。
5月の【大阪都構想】の是非を問う住民投票では投票当日の出口調査においては賛成派が上回っていた。しかし開票してみると1万票の差で否決された。その原因は高齢者が圧倒的に多い期日前投票の票によって逆転したのである。福祉予算が削減されることに高齢さが反発し、反対票を投じたとされる。
今回の大阪市長選で【大阪維新の会】が否決された【大阪都構想】を再度選挙の争点にするのは筋が通らない。大阪市特有の高齢者優遇策である無料の【敬老バス】が有料化になることに高齢者は反発を覚えるであろう。
橋下徹という花形役者が出馬しない【大阪市長選】は前々回に比べて投票率が大幅に下がると思われる。低投票率となれば高齢者層に支持基盤を持つ柳本氏に分があるのではなかろうか。   (おわり)

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