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2015年11月21日 (土)

大阪市長選挙の最終予測

今回の大阪市長選の勝敗の予測は難しい。予測不可能な要素が多いからだ。その要素とは「①投票率、②自主投票を決めた公明党の票がどうなるのか、③勝手連的に自民党系候補者の応援に回った共産党に対する反発が自民党支持層にどう影響するのか」という3つである。
平成に入ってから大阪市長選の投票率は30%前後で推移していた。40%を超えたのは07年の選挙で、知名度の高いニュースキャスターの平松邦夫氏が新人として出馬し、現職の関淳一市長を破っている。この選挙の投票率は43.61%であった。03年の投票率が33.92%であるから平松氏が立候補したことにより10%上昇したことになる。
ダブル選挙となった11年の市長選挙では大阪府知事を辞職して市長選に鞍替えした橋下徹氏が現職の平松氏を75万813票対52万2641票という大差で退けている。この時の投票率は60.92%、府知事選の投票率が50%台であるからダブル選の効果は7%程度で残りの10%は橋下氏の個人の人気で前回より17%もアップしたのであろう。
ところで、今回は4人の新人の戦いであるが実質的には【おおさか維新の会】公認の前衆院議員吉村洋文氏(40)と自民党推薦の前大阪市議柳本顕氏(41)の一騎打ちである。2人の候補者は知名度に欠けているので投票率は前回から大きく下落すると推定される。その下落率が10%程度で歯止めがかかるのか、あるいは20%程度まで落ちるのか予想するのが困難なのである。期日前投票では前回の選挙より上回っているがこれは選挙への関心が高いというよりも投票日が3連休の中日というのが原因であると思われる。
大阪市選挙管理委員会の発表によれば、前回選挙の年齢層別の投票率は①【70歳~74歳 78.44%】、②【65歳~69歳 76.48%】、③【75歳~79歳 75.58%】である。低いほうの投票率は①【20歳~24歳 35.39%】、②【25歳~29歳 39.26%】となっている。年齢が上がるほど投票率はアップし、30代は52.78%、40代は59.47%である。マスコミ各社の世論調査では吉村候補の支持が高いのは30代、40代に対して柳本氏の支持層は60台以上である。
公明党は自主投票を決めたが、市議レベルでは表立って柳本氏を支援してないが水面下では応援している。
【朝日新聞デジタル】18日、は公明党の応援について『17日、大阪市の東住吉区役所前。自民党推薦の市長候補の柳本顕氏(41)の隣で公明党の清水義人前府議がマイクを握った。「大阪都構想は決着がついた。もう一度大阪を混乱の時代に引き戻そうとしている」。都構想再挑戦を批判した。
清水氏と柳本氏は公明党府議団と自民党市議団の幹事長として、一緒に都構想反対の論陣を張ってきた。4月に引退した清水氏は取材に「議員バッジを外したから知らん、とは言えないだろう」と話した。
だが、公明党府本部が活動に制約をかけており、表立っての活動はまれだ。佐藤茂樹府本部代表は7日の地方議員を集めた会合で「議員個人の人脈への訪問や対話にとどめる」などと指示。府議団と市議団の会議でも「自民党主催の集会への参加や組織への働きかけの禁止」を確認した。柳本陣営の幹部も「住民投票の時はマイクを一緒に握ってくれた。でも今回は表に出ないよう隠れている」と語る。』と配信している。
勝手連の応援を展開している共産党が15年4月の大阪市議選で獲得した票は14万2000票である。組織としての団結力は公明党と双璧である。共産党が応援したために自民党支持層の票の目減りを読むのは不可能。
投票率が40%台半ば以下ならば高齢者の支持率が高い柳本氏に分がある。投票率が50%を超えれば吉村氏が有利である。   (おわり)

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