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2015年11月23日 (月)

大阪市長選で【おおさか維新の会】に貸しを作った公明党

前回のダブル選となった2011年の大阪市長選で公明党は現職の平松邦夫市長を支援せず【自主投票】を選択した。前回の市長選は40年ぶりに60%台を回復し、投票率は60.91%となり橋下徹人気の凄まじさを実証している。。07年の市長選の投票率は43.61%であるから17.3%も上昇したことになるからだ。
07年の市長選で勝利した平松氏が獲得した票は約36万700票であったが、11年の選挙では前回選挙の票に約16万1300票を上乗せして52万2000票を獲得した。しかし、75万票を獲得した橋下氏に22万8000票もの大差をつけられて敗れ去っている。
投票率が17%アップしたということは07年の選挙より約35万7000票増えたことになる。新人が11万1000票獲得し、平松市長も16万1000票増やしているから増えた浮動票は橋下氏にだけ流れたわけではない。
現在の日本の中央政党の中で組織が一番強固なのは【公明党】である。上意下達で一糸乱れなく投票をするのは【公明党】だけである。【自主投票】と対外的には吹聴していても事実は違う。6年前の参院選の某県の地方区で公明党は旗色を鮮明にせず、最初は政権与党の民主党の陣営の幹部の市議に公明党の元市議が約10万票を売りに来たのである。民主党陣営は勝てると自信満々であったので、その申し出を拒絶した。公明党は反対陣営の自民党の候補者に売り込んで最終的には僅差で民主党の現職は敗れ去った。
大阪市には公明党票が19万票前後存在する。今年4月の大阪市議選で公明党の立候補者が獲得した票の合計は19万1000票であった。この票がどちらの陣営に投ぜられるかによって大阪市長選挙の帰趨は決するのである。
11年の市長選では現職の平松知事が民主党に担がれていたということもあり、【公明党】は態度をはっきりさせなかったが橋下氏が有利とみて【自主投票】を標榜しながら橋下支援の指令を出したのである。その見返りは衆院選で公明党が候補者を擁立した大阪市の3つの小選挙区(大阪3区、大阪5区、大阪6区)と大阪17区(堺市)には大阪維新の会は候補者を立てなかったことだ。
今回の市長選でも【公明党】は「自主投票」を打ち出した。今回は連立与党のパートナー自民党が候補者を擁立したので【おおさか維新の会】一本には絞れなかったようである。
市長に当選した吉村氏が14年12月の第47回衆院選で大阪4区(吉村氏が立候補した小選挙区で北区、都島区、福島区、東成区,城東区で構成されている)において獲得した票と今回の市長選で獲得した票は、【北区 17699票(衆院選)、30204票(市長選)】、【都島区 15422票、25525票】、【福島区、9578票、17242票】、【東成区10590票、17995票】、【城東区 20812票、40918票】。
今年の4月の市議選で【大阪維新の会】の候補者が獲得した票は【北区 18056票】、【都島区 16712票】、【福島区11198票】、【東成区 11411票】、【城東区 25500票】である。
市議選の投票率は49.49.24%、今回の市長選は50.51%であるから浮動票が増えても2万6000票程度である。ということは今回の市長選の票差の19万票は共産党が応援したために自民党の支持者の一部が懸念していたように自民党推薦の柳本氏から離れたと推測される。その他、【公明党】が吉村氏に投票した結果に他ならない。
14年の衆院選で大阪4区の当選者は中山泰秀氏であるがその獲得した票と柳本氏の票は【北区 16560票、13398票】、【都島区 16172票、15184票】、【福島区 10964票、9556票】、【東成区 12604票、11722票】、【城東区、26340票、26309票】となっていて、【城東区】以外は柳本氏は票を減らしている。
今回の市長選でも【公明党】は【おおさか維新の会】に貸しを作ったことになる。次回衆院選で大阪3区、5区、6区、17区選出の公明党議員は安泰であろう。

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