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2015年7月23日 (木)

15年上半期の貿易収支は大幅に改善

財務省が7月23日に2015年6月単月と上半期(1月~6月)の貿易統計を発表した。
【6月の貿易収支】は市場の予想では370億円の黒字であったが、690億円の赤字となっている。この原因は中国や韓国向けの素材や部品の輸出が伸びなかったためだ。つまり、中国と韓国の製造業の輸出が停滞していることを示している。
輸出は増大しかったが、原油価格に連動した中東(特にカタール)の天然ガス価格が下落したために天然ガス輸入代金が減少し、6月の貿易赤字は5月の貿易赤字額2160億円から1470億円減ったが、4月の貿易赤字は540億円であったから4月よりは増えたことになる。
今年度【上半期の貿易収支】の赤字額は1兆7251億円で、昨年の上半期の貿易赤字額7兆6282億円と比べれば77.4%減少したことになる。昨年1年間の輸入総額は85兆9091億円、輸出総額は73兆0930億円であるから昨年の貿易赤字は12兆8161億円であった。
下半期の貿易収支は中国と韓国の輸出の伸びは頭打ちと考えれば、原油と天然ガス価格がここにきて下落しているので下半期も日本の貿易収支は赤字が続くと考えるべきであろう。トータルすれば今年の貿易赤字は4兆円前後となり、9兆円前後昨年に比べれば貿易赤字が減るので、今年のGDPを1.8%近く押し上げることになる可能性が高い。
【日本経済新聞】(電子版)は23日午前、『財務省が23日発表した6月の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は690億円の赤字(前年同月は8340億円の赤字)だった。貿易赤字は3カ月連続。2000億円超の赤字だった5月と比べ赤字幅は縮小した。円安を支えに輸出額が伸びたうえ、原油安による輸入額の減少が収支改善につながった。
もっともQUICKが事前にまとめた市場予想は370億円の黒字で、予想に反して赤字となった。昨秋からの原油安の影響で輸入額は減ったものの、相場の底入れで恩恵が薄れた面もある。輸入額の減少幅は2.9%と、5月(8.7%)から縮小した。
輸出額は前年同月比9.5%増の6兆5057億円と、10カ月連続で伸びた。米国向けの自動車のほか、中国や台湾向けの半導体といった電子部品などが伸びた。地域別では米国が17.6%、欧州連合(EU)が10.8%、アジアは10.1%伸びた。ただ前年同月と比べ約2割円安が進んだ影響が大きく、輸出全体の数量指数はほぼ横ばいにとどまった。
輸入額は2.9%減の6兆5748億円で、6カ月連続のマイナスとなった。原油安の影響が続き、主に中東地域から原粗油や液化天然ガスの輸入額が減った。原粗油の輸入額は11カ月連続で減少した。
併せて発表した1~6月の貿易収支は1兆7251億円の赤字だった。上期ベースの赤字は5年連続。原油安の影響で輸入額が減り、半期ベースで過去最大の赤字だった前年同期(7兆6281億円の赤字)と比べると、赤字幅は8割近く減った。輸出額は前年同期比7.9%増の37兆8080億円、輸入額は7.4%減の39兆5330億円だった。』と配信している。
今年の第3四半期のGDPの伸びは【個人消費】と【地方経済の回復】が鍵である。他国の不幸を喜んではならないのであるが韓国の【MERS騒動】で韓国を敬遠して日本を訪れる中国人観光客が6月以降も増え続け、岐阜県や鳥取県、香川県など地方にも押し寄せているという。今年1年の外国人観光客の総数が読売新聞の報道によれば1800万人を超えるという。昨年の日本を訪れた外国人観光客数は1342万人であるから500万人増えることになる。外国人頼みとはいえ内需が拡大することは間違いないであろう。その結果、第3四半期のGDPは伸びることになる。
   (おわり)

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