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2014年10月20日 (月)

就任1か月半で女性2閣僚辞任

女性閣僚として将来を嘱望されていた小渕優子経済産業大臣と特異なキャラクターと真紅のスーツが注目を集めていた松島みどり法務大臣が10月20日に辞職届けを安倍首相に提出して受理された。2人の閣僚はともに公職選挙法に抵触する可能性が濃厚なのである。
安倍首相は2人の閣僚に関する任命責任を認め、国民に陳謝している。今回の女性2閣僚登用の蹉跌は、【アベノミクス】の3本の矢の【成長戦略】に女性の社会的進出の拡大を提唱していたこともあって安倍改造内閣の組閣に当たって初めに女性閣僚ありきで、身体検査が十分に行われなかったことが最大の要因であろう。さらに言い募るならば、首相官邸が全てをコントロールをするから大臣としての適性に何の配慮もしなかったことも要因に挙げられる科も知れない。
【毎日新聞】は松島法務大臣の辞任会見を以下のように伝えている。
『本日、法務大臣の職を辞することとしました。日本の秩序をつかさどる法務大臣の立場にありながら、このところの私の言動によって、国政に遅滞をもたらし、国民の皆様にご迷惑をおかけする事態をまねき、大変申し訳ないと考えております。安倍総理に抜てきいただき、法務大臣という重職に就任した身として、経済再生をはじめとする山積する課題に取り組んでいる安倍内閣の足をひっぱることはできない、そう考えました。これからは一議員として安倍政権を支えたいと思っております。
今回、地元の支援者の皆様のせっかくのご期待に沿えなかったことにつきましては、まことに残念であります。
無念さを滲ませた発言である。法務大臣という法の番人の職責でなければそれほど追求されることもなかったし、それほど重大は公職選挙法違反であるとは思ってはいないのであろう。ある意味には同情に値するかもしれない。松島氏を追求した民主党の女性参院議員も同じ過ちを犯しているのであるから。
深刻なのは小渕氏である。小渕父娘(おやこ)2代に秘書として仕えてきた折田謙一郎群馬県中之条町長が小渕氏の政治資金収支報告書を作成した責任をとって辞職した。中之条町は小渕氏の選挙区群馬5区に含まれている。
【毎日新聞】は20日午後、折田氏の辞任について『30年以上にわたって小渕優子氏や父親の小渕恵三元首相の秘書を務めた群馬県中之条町の折田謙一郎町長(66)が20日午前、小渕氏の関連政治団体の政治資金収支報告書を作成した責任を取るとして、町議会議長に辞表を提出した。地方自治法の規定で、議長への辞表提出から20日以内に辞職するには議会同意が必要。町議会は同日午後、臨時会を開いて審議する。
折田氏は1974年から恵三元首相の秘書を務め、優子氏の秘書を経て2012年の町長選で初当選。町長就任後も小渕優子後援会や自民党群馬県ふるさと振興支部など3団体の会計をチェックし、収支報告書を作成、提出していたという。
折田氏は「私が作成した収支報告書のせいで小渕代議士や支援者に迷惑をかけた。外部の専門家を入れた調査委員会にすべてを説明する」とのコメントを発表した。』と配信している。
折田氏の心境を推し量れば、自らの命に代えても小渕優子氏を守り抜くという覚悟なのであろう。恐らく折田氏は政治資金収支報告書の作成は自分の判断で全て行ったとして罪を一人で引き受けることで決着させようとするに違いない。
これまで永年仕えてきた大物政治家を守るために何人の秘書が命を捨ててきたことだろう。折田氏が死を選ばないことを祈るのみである。   (おわり)

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